episode44
二人がベッドの上でじゃれ合いを楽しんでいると、"コンコン"と部屋のドアが叩かれた。
「?はい。」
「若、京司さん、失礼しま...!!スンマセン!!」
入ってきた若衆は、ベッドの上で横たわったオレに覆いかぶさっている叶弥と言う光景を目にし、即座に謝りながら開けたドアを閉めた。オレと叶弥はもう開き直っているので気にしないのになぁという思いと、見苦しいものを見せてしまったか?という思いで、オレは叶弥に降りるよう促した。そうして、オレはドアの向こう側に「入ってこい」と声をかけた。すると、恐る恐るとドアが開かれた。
「悪かったな。何かあったか?」
「いろいえ...お二人とも夕飯食ってないんじゃないかと思って、夜食持ってきたんスけど...」
「そーいや腹減ったな。京も食うだろ?」
「ん。もらう。ありがとな。」
オレは笑みを浮かべて飯を持ってきた若衆に礼を言うと、ソイツは赤かった顔を更に赤くして「い、いえ!」と返事した。次の瞬間だった。オレの顔を叶弥が手でおさえてきた。
「おい、叶弥なんだよ...」
「今のお前色気ダダ漏れなんだよ。...おい、お前らもさっさとメシ置いてでてけ。」
「「ハ、ハイィ!!」」
「...肝のちっせぇ男は嫌われるぞ?それにオレは至って普通だ。」
「...普通じゃないからアイツら顔赤くしてたんだろうが。」
「皆が皆、男のオレに変な目を向けるわけじゃねェんだよ。安心しろ。オレはお前しか見てないから。」
「京...」
叶弥はオレにまたキスをしてこようとしていたが、腹が減っていたオレにとっては夕飯の方が最優先だった。そのため、叶弥の腕をかいくくり、テーブルに置かれた飯の前に座った。そんなオレを見て、叶弥は「あーもう!」と叫びながらしゃがみこんだ。
「?何してんだ?食わねぇの?」
「食うよ!食うけどさ!...あー!後で覚えてろよ?!」
「飯食ったら、風呂入って寝る。」
「もうちょいイチャイチャしてもよくね?!」
「...明日、学校だぞ?」
「なんで学校なんてもんがあるんだ...!!」
そう叫んでいる叶弥に、オレは「あ、何言っても無駄だな。飯食お。」と思い、温かいうちに夜食に手をつけるのであった。




