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その番犬、狂暴につきまして。  作者: 朱音小夏


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43/64

episode43

オレと叶弥はオレの部屋でベッドに座りながら静かに過ごしていた。隣同士で座りながら手を繋いで離さないでいた。特に何かを話すことも無くゆるりとした空気が流れている中、叶弥が「京」とオレの名を呼んできた。


「ん。...何、叶弥?」

「嫌じゃ...ないか?オレにさわられるの。」

「?なんで?」


叶弥の突然の言葉に疑問を持った。確かに数時間ではあったが拘束され、身体を撫で回されてはいたが、嫌悪するのは叶弥以外の人間に触れられることに対してだ。


「確かに他人に触れられるのは気持ちのいいものじゃない。...だから叶弥。お前が上書きしてくれよ。」


オレがそう言うと、叶弥はオレをベッドに押し倒して、オレの顔を覗き込みながら優しく頬を撫でてきた。そしてオレの手を取ると、手首の拘束跡を見て、眉間に皺を寄せながらそっと口づけた。


「他は?他に何された?...まさかキスとかされてねぇよな...?」

「オレがお前以外に許すとでも思うか?」

「...思わねぇ。...でも拘束された状態だったからさ。...されてねぇならいいんだ。」

「されそうにはなったけど。」

「ハァ?!それは許せないぞ!」

「されてはないのに?」

「それでも!お前はオレのなんだから。」

「独占欲強いもんな。昔から。」


オレがそう言うと、「お前だから。京だから独占したいんだ。」と言った。オレはその独占欲が心地よくて...無意識に叶弥の背に腕を回すとオレの方から顔を近づけキスをした。叶弥にとっては不意打ちだったようで、顔を真っ赤にしながら口をパクパクとさせていた。そんな叶弥の様子がおかしくて...愛おしくて。オレは叶弥の髪をわしゃわしゃとかき混ぜた。


「京、お前たまに凄いことするよな...」

「別に?叶弥にしかしないんだからいいよな?」

「...オレ以外にしたら、ソイツのこと殺すかもな。」

「ハハッ。...怖いくらい愛されてんのな。オレ。」


オレがそう言うと叶弥は深い口づけをしてきたかと思うと、それも短いものですぐ離された。


「?叶弥?」

「オレをここまで愛させるのはお前だけだよ。」

「そりゃ、嬉しいね。...な。もっとしてくれよ。あんなんじゃ足んねぇわ。」


そう言うとオレ達は何度も何度も、確かめ合うようにキスをした。

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