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その番犬、狂暴につきまして。  作者: 朱音小夏


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33/64

episode33

最初に入ったショップは、モノトーン調の物が多い店だった。柄物も無くはないが、派手ではない。オレが好きな系統である。オレがキョロキョロと店内を見渡していると、叶弥が「やっぱりな」と言ってきた。


「あ?"やっぱり"ってなんだよ?」

「いや、ココならお前好みなんじゃないかなぁって思ってさ。」

「...そんなわかりやすいか?オレって。」

「ばっか。わかりやすい方が好み知れていいんだよ。」

「そーゆーもん?」

「そーゆーもんです。」


オレは少し恥ずかしく感じたが、叶弥がその方がいいと言うなら別にいいのかと思うことにした。オレ達はこのショップの店内を歩きながら商品を見ていく。そしたら叶弥が、黒地に左胸の所にシルバー色のハートが溶けたようなワンポイントが入ったTシャツをあてがっきた。これはオレも目をつけていたので素直に受け入れる。


「これ良くね?ハートだけど、デザイン性あるし、お前に似合う。ダボッとしたサイズ感ってのもいいな。」

「...オレもこれ良いなって思った。」

「これにこっちの黒のダメージーンズとか合いそうじゃね?」


叶弥はそう言うと、そのジーンズを渡してきた。どうやら試着しろとの事らしい。叶弥は「スンマセン。試着いいッスか?」と店員に了承を得ていた。店員がオレ達に「どうぞ。こちらをご利用ください。」と言い試着室へと案内してくれた。オレはTシャツとジーンズを持って試着室へと入り、それらに着替えていく。


「京、どうだ?」

「ちょい待ち。もう着替え終わる。」


そう言うと、オレは試着室のカーテンを開けた。叶弥は「やっぱりな」と言い、案内してくれた店員からも「お似合いです!」と言われた。


「それにシルバーアクセとか合いそうだけど...」

「それでしたら、シルバーのチェーンネックレスがお似合いになるかと。」


店員はそう言うと少しその場から離れ、アクセを取りに行った。そして戻ってくるとオレに差し出してきたので、オレはそれを受け取り身につける。すると、叶弥も店員も"うんうん"と頷き「お客様大変お似合いです。」と店員が言う。叶弥も「いいんじゃね?」と言い、叶弥は「コレ一式ください。着ていくんで。」と言い財布を取り出す。


「おい...自分で買うよ。」

「いいからいいから。初デートのプレゼントってことで。ま、本音を言うと、オレのコーディネートを着たお前を連れて歩きたいから、俺が払いたいだけ。」

「...バカか。」


叶弥は支払いを終え、オレが着てきた服が入ったショップの袋を持つと店を出る。袋は自分で持つと言ったが、叶弥は「荷物持ちは彼氏の役目ですから。」と言って聞かない。


「今日はコレだけじゃねぇよ?他にも見繕うからな。」

「...あんま無駄遣いすんなよ。」

「コレは投資だから無駄遣いじゃねぇよ。」


そして叶弥は続けてこう言った。


「お前をオレ好みに染め上げるのが楽しいんだよ。」と。

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