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その番犬、狂暴につきまして。  作者: 朱音小夏


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31/64

episode31

「京!デート行こうぜ。」

「...デート...?」


あれから二人して二度寝をし、休日である今日、土曜日はゴロゴロして過ごそうかと思っていた。だが叶弥としては違ったようだ。朝になり二度寝から起きて朝食を取り、オレはベッドにうっつぶしながらスマホを弄っていた所に叶弥が入ってきての先程のセリフである。


「デートだなんて、どこ行くつもりだよ。」

「...買い物とか?」

「買うものが無い。」

「映画とか!」

「観たい映画が無い。」

「...げ、ゲーセンとか!」

「うるさくてヤダ。」


叶弥の提案全てに"No"を唱えると、叶弥はワナワナと震えだし、「ガー!!」と叫んだかと思うと、オレの胸ぐらを掴み目線を合わせてきた。


「い・い・か・ら!折角天気良い休日なんだし、どっか出かけようぜ。ほら、スマホばっかり弄ってないで!」

「あっ!おい!」


叶弥にスマホを取られ、オレは抗議の声を漏らす。オレは仕方ないとばかりにベッドから降り、着替えに取りかかった。その様子を見て叶弥はうんうん。と頷き、部屋着のTシャツを脱いだオレの腰を抱いてきた。


「おい。着替えられねぇだろ。邪魔だ。」

「オレの前で着替えるからだろー。んー、やっぱエロい身体してんなぁ。」

「あぁ?」


オレの身体を不埒な目で見てきた叶弥にオレはイラ立ち、腰を抱いている手を思いっきり抓った。すると「痛ぇ!わかった、悪かったから!」と叶弥は叫んだ。


「お前がデート...出かけたいって言うから着替えてるんだろ。変な目で見んな。キメェ。」

「お前...恋人にキモいはねぇだろ...」

「いや、キモいね。」

「うっ...」


オレは外出用のTシャツに袖を通し、その上からシャツを羽織る。そしてスウェットを脱ぎデニムを履いた。姿見で格好を確認し、髪をサッと撫でると叶弥へと向き合った。


「おい、叶弥。これで満足か?」

「おぅ。いいな、その格好。つか、細身のデニムって...身体のラインが出てお前の色気がダダ漏れって痛てぇ!」

「何言ってんだお前は。」


着替え終えたら着替え終えたで、変な事をぬかすので思いっきり頭を叩いてやった。


「行き先はお前に任せるから。しっかりエスコートしろよ?"彼氏様"?」

「!おぅ。任せろ!」


"彼氏"と言うと喜んでオレの手を取った。


「よし!それじゃあ行くぞ!」


付き合い始めて初めての外出にオレも少なからず浮かれている。それを叶弥にバレないように静かに「おう。」と返事をした。

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