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その番犬、狂暴につきまして。  作者: 朱音小夏


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26/65

episode26

応援練習を終えて、オレ達は先輩達にお礼を言い、イスを持って教室へと帰り制服へと着替える。


「田河ー、腰ほっせぇな!ちゃんと食ってっかぁ?」

「ひぁっ?!」


ジャージを脱いだ瞬間、クラスメイトがオレの腰を掴んで言った。急すぎて驚いたためなんとも情けない声が漏れた。それを聞いた叶弥は目をギンッと光らせ、オレの腰を掴んだクラスメイトの頭を思いっきりバシッと叩いた。


「痛ってぇ!!悪い!悪かったって五十嵐!!」

「...次はない。」

「お前怖いもの知らずだなぁ。命が惜しけりゃやめとけばいいのに...」

「いやぁ、思わず...」


教室はいつになく賑やかであった。体育祭練習が始まったため、皆浮き足立っているのだろう。高校最初の体育祭が楽しみで仕方ないのだろう。...しかし、それとこれとは話しが別だ。オレの腰を掴んで良い理由にはならない。そして、オレが怒るところを何故叶弥が怒るのか。


「叶弥。なんでお前がキレてんの?意味わからん。」

「...京に触っていいのはオレだけだろ?お前はオレのなんだから。」

「五十嵐ー、ヤンデレ化してるぞー。」

「オレは事実しか言ってない。」


クラスメイトにツッコまれた叶弥だったが、叶弥はいたって真剣です。と言わんばかりの物言いで言い返したのだった。


「京ー、帰りスタボ行こうぜ、スタボ。フラペチーノ飲みてぇ。」

「五十嵐、キャラに似合わないもん飲むのな。」

「叶弥は昔から甘党だ。学校でもよくイチゴ牛乳飲んでるし。」

「言われてみれば(笑)」


叶弥は顔とキャラに似合わず甘い物が好きなので、スタボでは必ずフラペチーノをたのむ。コーヒーはブラックは絶対飲めず、飲むとしてもスティックシュガーを3本入れる。


「オレからすると、スタボと言えばフラペチーノなんだからフラペチーノ以外たのむヤツの気が知れない。」

「全世界のコーヒー好きに謝れ。」


そんな雑談をしているうちに帰り仕度が終わり、オレと叶弥はクラスメイトに帰りの声がけをして教室を出る。そして学校を後にすると、叶弥の要望を叶えるためにスタボへと向かい、叶弥はフラペチーノ、オレはブランドを注文して、飲みながら五十嵐組の屋敷への帰路へとつくのであった。

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