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第70回路 パラレルワールド

「ちょっとーカウンターに誰もいないんだけどー

アルージシ!ここの教育はどうなってんの?」

ナリアーノさんが入ってきた


「あら、デンリュウさん達…に…

ト…トリウィア?

あなた、変わらないわね!私はちょっと…太ったかな?」

ナリアーノからデブアーノに変態した

「あの…私…ミズキです」

「えーーーーっ!

リスのミズキ?嘘でしょ?」

「メリアローズさんに教えてもらった、マーニの記憶を全部集めたら人間に戻ったんです」

「人間って、その姿どこからどう見てもトリウィアだよ、知識の女神トリウィア。でも、私も最後に会ってから200年くらいかな。

その間、どこにいたの?」

「私、今世と前世といっても28年くらい…物心ついてからだから20年くらいしか記憶がないので…」

「そっか、でもトリウィアだよ。その佇まいとか声、持ってる魔力量…間違いない。また、いつか思い出すかもね」また一緒に食べ歩き旅行行きたいね!そういえばカシューナッツが好きだったよね?」

「それは変わってないです。ナリアーノさん、トリウィアのこと時間ある時にゆっくり聞かせてください!」

俺が割って入った

「そうね、メリアローズ様もよくご存知よ。いつでもエルフの里にいらして、色々教えてア・ゲ・ル」

それはホソヤーノの時に聞きたかったセリフ…

ナリアーノさんは机の地図に目をやった

「ここって、ビライド城のある場所じゃない?まさか、ここに行くんじゃないよね?」

「ここに来るようにマーニに言われたみたいで…」

「マーニ?マーニの記憶のマーニ?」

「そう見たいです…確証がないので今の時点では自称ってとこですが…」

「で、どうやって行くの?」

「竜車で…」

「五合目くらいまではいけるけど、その後は道が険しくて徒歩で行くことになる。8時間はかかると思うよ。その後、闘うなんてことになったら…無謀だわ。そうだ!使えるかどうかわからないけど…」

そう言って埃をかぶった角笛を出した

「フーーー、ゴホッゴホッ」

「大丈夫ですか?」

ミズキは心配している

「ゴホッゴホッ…大丈夫。これ100年ほど使ってないけど、アイツが生きていればきっとビライド城まで連れて行ってくれるわ」

「アイツって?」

俺は聞き返した

「フェニックスよ、これはフェニックスの角笛。不死鳥だから死ぬことはないと思うけど、この笛が効果あるかちょっとわからないわ。普通は吹けないんだけどトリウィア、あなたなら吹けると思う」

不法滞在になるとちょっと厄介だから、最低でも国境は竜車で越えてその後呼ぶ方がいいと思うわ」

「わかりました!助かります。

アルージシさん、最悪徒歩で向かうことになるので明日の朝出発します」

「わかった、すぐに竜車の手配をする。エレーナ、頼めるか?」

「かしこまりました」



ギルドを出てダイニングバーミラノスに行った

【ダイニングバーミラノス】


ミズキ、トリウィア…

俺とマーニ…

一体どういうことなんだ?

進めば進むほど深みにハマっていく感覚


「…ク、…ク

…ンク、テンク、デンク!」

ミズキが俺に話かけていた

「あ…あぁ、ごめん…」

「大丈夫?」

俺の左手をとって握った

「だ…大丈夫だよ」

「なんか思い詰めちゃってる?」

「わからないことだらけで…」

「マーニ…のこと?」

「いつも一緒にいるミズキが見間違える?くらいだから

似ているレベルじゃないんじゃないかと…

だからといって自分が2人いるなんて考えられないし…」

「…試練…運命…宿命…」

「…トリウィア…ミズキ…わからない」

誰かが俺の右手を掴んだ

「ウルシバラ、私を忘れないで。いつも側にいるんだからね」

「な…なんですか?リョンリョン!」

「今起こっていることって、もしも私がもう1人いたら…の具現化、つまりパラレルワールド的なものなのかもしれない。普通は同じ次元に生まれるとは考え難いんだけどそれが起こっているとしたら、本当にウルシバラが2人いるってことになる。それはどちらかが偽物とか本物とかではなくてどちらも本物で…

ミズキの場合は、3つのパラレルワールドが同一次元で起こっているのかなと。だから、過去、現在、未来それぞれの姿を有しているのではないかと…

トリウィアというのは、その3つの融合体。だからミズキはトリウィアでトリウィアはミズキなんだと思う」

「リョンリョン、なんとなくなんとなーくだけど少しわかった気がする。で、そのデンクの右手は離してね」

「そういうミズキが左手を離しなさいよ」

ウーーーー

バチバチバチ

文字通りバチバチだ

「あーーやっぱりここにいたーー」

俺の前に座って両サイドの2人から無理やり両手を強奪した

グラシアさん?

「デンリュウくん!全然顔見せないんだからー

リードの代わりに店番してるのにーー

アイツがいない時は一緒にどっかに行ってるんだろうなーとは思ってたんだけど、アイツがいる時にも会いに来てくれないからースネちゃうぞ!」

頬を膨らませた

キターー女の子のかわいい仕草第3位!

テーブルの上に乗っかって見えるグラシア渓谷、見てはいけないとは思っているんだけど…

《ピーポーピーポー…》

痛っ

「どこ見てるの?」

左足太ももを捻られた

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