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60/75

第60回路 第一試合開始!

通常の会話は「」魔法での会話は〈〉

みんなで声を合わせる時は〈「」〉となっております。

「出場者の皆様、間も無く開会式が始まります!会場にむかっていただけますようお願いします!」

いよいよ始まる

会場は超満員、15000など軽く超えていて場外にもたくさんの人がいた。

大型ディスプレイはこのためだけの特注品らしく

レンズを通した虚像がスクリーンに映し出される仕組みらしい


王国楽団のファンファーレが鳴り響く

「これより第1回アドベンチャーズナンバーワン!

これより開催となります。開催に先立ちまして国王陛下より開催挨拶がございます。エドガル国王陛下宜しくお願いいたします。」

「この度たくさんの冒険者がこの大会に参加してくれたと聞きとても嬉しく思います。出場者の皆さん、是非全力でナンバーワンを勝ち取ってください。それでは第一回アドベンチャーズナンバーワン開催にいたします」



「第一試合 ルシル・ナキアVSルボーア・ティサラ 選手入場!」

これから社交ダンスが始まるのかと思うような出で立ちのカップル

ルシル、男の方は武器という武器は持っていない感じ、ナキア、女の方は腰に短剣があるくらい

一方、ルボーアさんは白蝋棍(ハクロウコン)でティサラさんは剣と盾のオーソドックスなスタイルだ。


「あれが予選第1位…」

〈あの2人、得体の知れない空気感を持ってるわね〉


「それでは始めてください!」

シンバルが鳴らされた


両者とも全く動かない

しばらく沈黙が続いた後

ティサラさんがナキアに向かって間を詰め切りかかる

「早い!」

リードさんは驚いている

しかし、その攻撃全てを無表情で交わし

ティサラさんの背後に回った

両手で背中に触れたか触れないか

その瞬間ティサラはルボーアの方へ飛ばされた

気功術にかけられたような格好だ

ルボーアはティサラを受け止めた

「大丈夫?」

「あり得ない…かすりもしないなんて…」

ルシルとナキアは耳元で囁きあっては微笑んでいる

「ちっ なんなの感じ悪い」

ルボーアさんは2人の方に走りながら黄色の魔法陣を発動

「ウォーターフォール!」

天から滝のように水が落ちてくる

そして、その滝の中から白蝋棍が現れた

「これならっ!」

男は何事もなかったかのようにルボーアの後ろに回り込み

何かを囁いた

ガクッ

バタッ

ルボーアはその場に崩れ落ちた

「ルボーアさん!」

審判が試合を止めて

生存確認に向かう

大会本部に向けて×を示した

ルボーアさんは担架で医務室に運ばれ

試合続行が言い渡された

ルシルは後ろで立ったままあくびをしている

ナキアが歩いてティサラさんの方に向かっていく

ティサラも構えて向かっていく

「あなただけでも…どうにか喰らいつく!」

剣と短剣の攻防が少し続いた

が

小手を狙われティサラは剣を手放してしまった

気がつくと目の前に短剣を突きつけられていた

「終わりだな…」

ナキアはそう言って振り返り短剣を収めて

ルシルの方に歩いて行った

審判がティサラに駆け寄り何か聞いている

大会本部に向けて×を示した

「勝者、ルシル・ナキア組ー!」

司会者が勝ち名乗りを上げた


会場は大いに湧いた

アイツはただものじゃないっとか言うにわか格闘技ファンだったり、もうちょっと楽しませろ、などと自分勝手なことを言う輩もいたりで。

一方、会場の踊り場を埋め尽くす露店はどこも大盛況だ。公式タオルなど限定グッズは飛ぶように売れている。側近が言っていたように経済効果はかなり見込めると思う


リードさんととミポポは次の試合の準備に、

俺とミズキとリョンリョンは医務室に向かった

【大会医務室】

リデアはママのそばでティサラさんの膝に座って泣いている

ルボーアさんは可動式のベッドを30度くらい起こしている

どうやら意識は戻っているようだ

ベッドの上から出入り口にいる俺たちに気がついた

「デンリュウさん…」

リデアも振り返って泣きながら抱きついて来た

何も言わず抱きしめていた

「ルボーアさん、大丈夫ですか?」

「ごめんなさい、みっともないところ…見せちゃったわね…」

「そんなことないですよ!」

「デンリュウさんたちも気をつけて。耳元で何か囁かれたんだけどそのあたりから記憶がなくて…」

「大事に至らなくて本当に良かったです。ゆっくり休んでください」

「そうね、せっかくの満月なのに…」

「それでは第二試合が始まります!」

アナウンスが入った

「リードさんたちが出るので、ルボーアさん、また後で!」

俺たちは医務室を出て会場に向かった

R7.8.20 加筆

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