第61回路 大会第二試合!
通常の会話は「」魔法での会話は〈〉
みんなで声を合わせる時は〈「」〉となっております。
「第二試合 リード・ミポポVSガルバス・テリロッサ 選手入場!」
大男が2人入って来た。ガルバスはどデカいハンマー、テリロッサは隻眼で両手に木製バイキングソード、チェーンメイルとさながらバイキングだ
「それでは始めてください!」
シンバルが鳴り響く
「ゆっくり楽しもうや、職人のお嬢さん!」
テリロッサはミポポに向かって走り出した
木刀はすぐに折れてしまうという危惧があったため今大会には
木製バスタードソードも用意していた
テリロッサは右手を振り下ろした
ミポポはそれを剣で受け止めた
「こっちはどうする?」
今度は左手を振り下ろす
なす術もなく、一度下がった
「ガッハッハ、まぁそうなるわな!まだまだっ!」
二刀流でミポポを攻め立てる…
ガルバスはどデカいハンマーをおもちゃのように振り回し
リードさんを追い詰めている
「いつもはもっと重いハンマーを振り回しているんだから
おもちゃみたいなもんだな!ホラホラホラ!」
こんなのをまともに剣で受けても折れてしまうと
避けるので精一杯だ
序盤はガルバスサイドが攻勢と思われる試合展開
「お姉さん、がんばれー!」
「リードさん!本気出してやれ!」
そんな声が聞こえてくるようになった
いつもの闘い方を見ている俺たちにとっては
2人は木製の剣の強度を確かめたり
魔法を使ってウォーミングアップしているようにも見えていた
「ミポポ、もういいか?」
「あーい、だいぶ体もあったまったし、剣にも慣れて来たよー」
そう言って髪を解き、髪留めを胸元近くに刺して収めた
「じゃ、始めようか!」
左手でガントリックを構えてミポポに向けて撃ち放った
「よしっリンク完了!」
魔導線は人間には見えもしないが触れもしない、そう魔導巧士以外は。そして、魔物のように魔力の吹き溜まりのような生き物にはリンクできるが人間にはできないはずだが…
リンク先はミポポの髪留め。そう魔石が施されている
リードさんーテリロッサーミポポが一直線に並んだ瞬間
「ガントリック、リバース!」
テリロッサは背中に迫ってくる脅威に気付いていない
「魔導閃光・狼伝射弾ロウデンシャダン!」
後ろからタックルをお見舞いした
「あ…あ…」
ドタッ
審判が試合を止めて生存確認に
どうやら話しかけても反応がないようだ
大会本部に向けて×を出した
10人くらいで特製の担架に乗せて
医務室に運ばれて行った
「テ…テリロッサが…この野郎、よくも…」
この後冷静さを失ったガルバスは2人にあっさりやられた
「勝者、リード・ミポポ組ー!」
2人は控室に戻ってきた!
〈ミポポ!お疲れ様!〉
「ありがとう!イェーイ、勝ったゾー」
「リードさん、さすがです!」
勝利を讃えた
「いやー楽しめたよ!ミポポ、お前髪下ろしてもかわいいな…」
「えーー、やめてよ!こんなとこでー」
「おめでとう!お疲れ様、2人とも!」
2人の耳に直接リョンリョンの声が聞こえて来る
「今回これは活躍するところがなかったね」
ミポポはそう言っては耳からイヤホンみたいなのを取り出した
ーー大会開始前ーー
「デンリュウ!例のもの、持ってきたぞ!」
イヤホン?を取り出した
「これは?」
リョンリョンは不思議そうに手に取ってみた
リードさんは得意げに答える
「名付けてイヤーリンクス!
ガントリックダイヤル1で繋がっている
糸電話みたいなモノでミズキと同じように魔力で話せるが周りには聞こえない。さすがにミズキの大きさは作れないけどネックレスにしておいたから首にかけていれば話せるはずだ!」
〈どうして、こんなものを?〉
「リョンリョンは大会中も後方支援してもらいたい。会場での異常や予期せぬ事態を把握してみんなで情報共有するためだ。
今は開催本部もこれを知らないから許されているけど
相手のサインを盗むみたいな行為に使われたりすると規制が入るだろうね」
「それってまた、発明を量産して商売するのが前提ってこと?」
「まぁ、そうだな!」
リードさんは惜しげもなくそう答えた
「そろそろ始まるな。ミズキ、行こう!」
〈はーい!〉
R7.8.20 加筆




