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59/75

第59回路 Adventures No.1

通常の会話は「」魔法での会話は〈〉

みんなで声を合わせる時は〈「」〉となっております。

ーー2日後ーー

大会の概要が張り出された

「第一回 エドガル王杯 アドベンチャーズNo.1

・タッグトーナメント形式

・剣、槍等は木製の使用。ただし魔導ナイフは魔導線を切る用途でのみ使用が許可された

・スパイラルインパクトとガントリックの使用は規定に触れないため許可された

・勝ち負けは審判が戦闘不能とみなすあるいは選手本人が負けを認めることで試合終了とする。ただし、故意に死亡させた場合は即失格となる

・魔法は下級第3位魔法まで(つまり赤橙黄色までってことか)

・1組2人以下のパーティとする

・ランクは除外するが上位ランク者に勝った場合はランクアップ。下位ランク者に負けた場合はランク据え置きとする

・その他大会規約による


俺とミズキ、リードさんとミポポの2組で参加することにした

大会開催のこの日って…

〈満月の日ね…しかも決勝は夜だわ〉

えーーっ、また大事な満月の日に予定が入ってしまった…

〈せっかくの満月なのにね…〉

「そ…そうだな」

会いたい…いつも一緒なのに

電話で話してるよりも近いのに

触れたい…全てを感じたい…

2人っきりで…


大会まで1週間

それぞれ基礎体力の増強と魔力強化のため

魔物討伐に行ったり、アカデミーと呼ばれるギルド傘下の実践訓練機関に行ったり、ギルドの依頼を受けたりした。

ひとつだけ、リードさんには仕事をお願いした



ーー大会当日ーー

会場はエドガル城に隣接している

エドガル・アリーナ

15000人くらい収容できる施設で行う



【エドガル・アリーナ】

「大会出場者、予選会場はこちらです!」

いかにも屈強そうな男たち、熟練魔導士が集まっている

予選はギルドで使用している水晶でステータスを確認

2人のトータルで判断された

元々は予選でもそれぞれが対戦して決める予定だったが

参加者が多くて捌ききれないということでステータス判断としたらしい

次回からは予選は別日にすると関係者から聞いた

上位16組まで絞られた後、剣技・魔法などを披露して

アカデミーの講師陣とギルド関係者が採点

最終的に8組まで絞られた

本線はトーナメント形式で行われる

午後からの試合に合わせて

トーナメント組み合わせ表が張り出された


第一試合

ルシル・ナキアVSルボーア・ティサラ


第二試合

リード・ミポポVSガルバス・テリロッサ


第三試合

デンリュウ・ミズキVSヤレム・トリアム


第四試合

リアク・カティVSクリオス・シバーレク


「デンリュウさーん!」

背後から聞き覚えのある声

振り向く前に押し倒された

この柔らかい感触

《ピーポーピーポー》

「会いたかったよーデンリュウさーん」

顔中を舐めまわされた

「ル…ルボーアさん、元気…そうですね…」

「元気だよー

村長さんが観光に力を入れ出したら

たくさん人が来るようになって

新しくギルドもできたのよ

それで私も登録して冒険者になったら

またデンリュウさんに会えるかなーと思って」

「ウルシバラ、私も舐め回していい?」

「良いわけないだろ!これは犬の挨拶みたいなもんだろ?」

「じゃ、犬耳のカチューシャ買ってくる」

放っておこう

「リデアちゃんも来てるんですか?」

「来てるよ!リデア!」

「あっ!パパ!パパーー!」

しゃがんで待っていると飛び込んできた

「パパ、おしごといそがしんだよね?」

「う…うん、まぁ忙しいけど…」

なんだろう…無下にできない無邪気さが胸に突き刺さる

「きようはティサラねえさんといっしょなの!」

青い髪でショートヘアの細身だが筋肉質の女性が近くにいた

「紹介しますね、こちらはティサラ。格闘なら私と互角、スピードは断然この娘の方が早いわ。今一緒にダンジョンに行ったりしてるのよ。

こちらがデンリュウさん。前に話したハティとの戦いの立役者よ!

頼りになるいい男!私の元に帰ってくるのをずっと待ってるの!リデア公認よ!」

「あはは…初めまして、デンリュウです」

「初めまして、ティサラです」

初対面の女性を見るとリードさんは…

「ティサラさん!君が冒険に出ている時は子供の面倒は自分が見ます!だから…」

「すいません…結婚してます」

ティサラさんにあっさり振られた

そしていつものように落ち込んでいる?いじけている

「ルボーアさんたちの対戦相手って?」

ミポポが聞いた

「ギルド関係者に聞いたところ、ステータスを見てたら水晶がひび割れたらしく測定不能ってことで1次予選は1位通過。で2次予選も何もしないまま通過だったって聞いているわ。ランクはEでこれに出場するためだけにギルドで登録したらしいわ」

「そうなのか…ルボーアさん、くれぐれも気をつけて」

「旦那様の言いつけはしっかり守る!したたかな女よ」

「じゃ、また後で!」


「デンリュウ!俺たちは当たるとしたら決勝だな!」

〈以外とワクワクするね!楽しみ!〉

「えー?だって夜になったらミズキ、覚醒して絶対敵わないよ!」

それより対戦相手が気になるな


「お前がデンリュウか?」

体のでかい男が目の前に立ち塞がった

「俺はガルバス、ブレータリオ山脈を越えてわざわざ来てやったんだ!たくさん楽しませてくれよ!ガハハハ」

「アイツ、お前しか見えてないみたいだったな。

ぜってー目にもの見せてやる!」

リードさんはムカついたらしい


リアクさんたちがいた

〈リアクさーん!〉

「ミズキ!お前はいつ会っても可愛いな!」

「リアクさんも出るんですね、本の虫と」

「きっさまー、本の虫とは失礼な!私だって伊達にたくさんの本を読んでいるわけではない!誰も知り得ない禁断の魔法だって知っておるのだ!まぁそれが使い物になるかどうかはさておき…いずれにしてもリアク様の足を引っ張らないよう万全の準備はして来た!楽しみにしているがいい」

「リアクさんたちの対戦相手って?」

「モノリーの北西の方から来た、いわゆる勇者様みたいだぞ」

やっぱいるんだ、勇者様って

「まぁ、楽しみだな。良い勇者なら世代交代を考えよう」

喋っている間もアカデミーの講師とかギルド関係者がリアク様の前を通るたびに頭を下げていく

やっぱり凄い人なんだ


俺たちの対戦相手は…いいや。

R7.8.20 加筆

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