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第48回路 皆と港町

通常の会話は「」魔法での会話は〈〉

みんなで声を合わせる時は〈「」〉となっております。

早朝【エルフの里】を後にして

デブアーノさんの案内で竜車のところまで戻って来た

(あと3つ…)

ダガポートさんはよく眠っていた

リードさんが肩を叩いて起こす

「ぎゃーー、もうしません、ほんとにほんとにごめんなさーい」

どんな夢をみていたのだろう

「大丈夫ですか?」

ミポポは心配している

「ん、あ、あー大丈夫です。おかえりなさい!」

竜車はモノリーに向け走り出した



結界を抜けてしばらくして

「大きめのが4つコッチに向かってる!」

リョンリョンのセンサーが何かを感知した

ダガポートさんは例によって竜車を停めた

「出よう!」

みんなで竜車から距離を置いた

ドシッドシッドシッ

〈来たよ!〉

グゴーー!

4体のオーガ、それぞれが近くの木を薙ぎ倒し片手で担ぎ上げ構えている

グゴーー!

その大きな木をぶん回す

「インビジブルウォールペーパー!」

ミポポは4体を取り囲むエリアを確定させる

緑色の魔法陣

「トルネード!」

竜巻が4つそれぞれを切り刻みながら上空へと押し上げ

地上に落とした

グゴッ

ようやく立ちあがろうとするオーガたちに

「コイツは俺が!魔導閃光、片切!」

〈じゃあ、こっちはわたし!〉

緑色の魔方陣!

〈サンダーランス!〉

稲妻の矢が突き刺さる

「よし、俺も!」

緑色の魔法陣を浮かび上がらせ

腕の模様は紫から藍色へと変わった

「ファイヤーストーム!」

下から炎の渦がオーガ一体を襲う

「こっちは私がヤル。一身月光(イッシンゲッコウ)!」

オーガに切り掛かる

グゴゴッ

4体ほぼ同時に力尽きた

「せーのー!」

〈「ご安全に!」〉

車内に戻り、また走り出した。



樹海を抜けると眼下に見下ろす港町

「あれがモノリー…」

キラキラと海面を太陽の光が反射する

少し硫黄の香りがする

(街に降りる途中あたりに温泉がありそうだな)



【港町モノリー】

屋台では魚介類が多く目立ち、活気にあふれている

猫耳の獣人族が多いイメージだ

「こらっ、待てー!その子を捕まえてー!」

屋台のお姉さんがこっちに向かって声をかけながら走ってくる。その前を猫耳の男の子が魚を咥えて走っている

(よしっ、捕まえた…あれ?早い!)

「はいっ、捕まえた!」

ミポポが男の子を捕まえた

「くそーやめろー離せー…エイ!」

ミポポの胸を鷲掴みした

「キャッ」

ミポポは思わず手を離した

(…羨ましすぎる…)

「こらーダメだぞー。お兄ちゃんもまだ触ったことないんだから」

リードさんが捕まえている

「クソー…」

店員がやって来た

「ありがとうございます!」

そう言って店員は子供を連れて店の方に戻って行った



【冒険者ギルド】

中に入っていった

建物の作りはほぼエドガルと変わらないが

掲示板の依頼も冒険者も極端に少ない

カウンターに行ってエドガルから来た旨を伝え

ギルドマスターとの面会を希望した

受付嬢は一度中に引っ込んだがすぐにでてきて

奥の部屋に案内された

「失礼します」

中にいたのはセミロング茶髪、タイトスカートのスーツを着た女性だった

「初めまして、私がモノリーギルドのギルドマスター、ソフィニールです」

「初めまして、デンリュウと申します。こちらが…」

それぞれを紹介した

「アルージシからは何か聞いていますか?今回の依頼について」

「いえ、何も…」

「そうですか…アイツ、震源とか休火山とか聞き慣れない言葉を聞いて理解できなかったのね、たぶん…」 



アルージシさんはデスクワークをしている

「ん?ハックション…うぅ…なんか身震いがする」



「アルージシは私の兄です。昔は一緒に冒険者をしていて、腕っぷしは強く剣の腕も一流、誰からも信頼されるのですが、頭が…少し…いやかなりおバカなのです」



凛としてアルージシさんはデスクワークに向かっているようだが…お絵描きしている?

「ん?いかんいかん、仕事せねば!」



「なので今回の依頼もひと通り話したのですが、理解していないのであなた方には何も話せなかったのですね…わかりました」

「この街は平和で上位ランクの冒険者がいないとは聞いています」

デンリュウは少しフォローした

「そうなんです。それで今回の依頼はBランク以上の依頼になると考えています」

ガタガタガタ…

「地震ですね…」

ミポポは言った

「あなた方は地震が怖くないのですか?」

「もちろん怖いですが、なんというか…少し慣れています」

(日本という地形、どこにいても地震から切り離すことのできない国に住んでいた限り慣れないわけはなく…)

「そうですか。今回の依頼はこの地震に大きく関わります」

…

だいたいはメリアローズさんから聞いたことだった。

少し追加された要素としては…

船を用意してくれること、それと…

セキオーク山にはドラゴンが住んでいることだった

ここ300年は眠っているとのことだが…

この地震がきっかけで火山が噴火する可能性、竜が目を覚ます可能性、この2つが当面の心配事だという

R7.8.20 加筆

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