第45回路 デスロック峠
通常の会話は「」魔法での会話は〈〉
みんなで声を合わせる時は〈「」〉となっております。
【エドガル魔導巧士店】
店先にリードさんの姿はなく代わりにグラシアさんが相変わらず過激な格好で眠そうにしている
「こんにちは」
「あっ!デンリュウくん!」
こっちに歩みよってくっついてきた
《ピーポーピーポー》
この人の色香にはかなわない…
「ちょっと聞いてよ!リードがさ、急に1週間出張だから店番頼むって。私だって夜仕事なんだから!」
「そ、そうなんですね」
「でさー、デンリュウくん、暇ぁ?一緒に店番しようよ!
どうせ、暇だから、お姉さんと…」
「デンリュウは一緒に行くんだ!」
リードさんが奥から出てきた
「えーーそうなの?じゃ、私も行く!」
「遊びじゃないんだ、仕事仕事!」
「なんだー、私も一緒に行きたいなー」
「ダメだー」
「ケチっ!じゃあさーデンリュウくーん、頑張れって言ってくれる?」
グッとすり寄せ、胸が当たる
《ピーポーピーポー》
「が…がんばれ」
首に鈍痛
「うん!頑張る!帰ってきたらまた会いにきてね」
頬にキスのタイミングでリスが間に入って阻止する
「あら、このかわいいリスちゃん、私の邪魔をするわけ?
気のせいかな?じゃ、デンリュウくん、またねー」
「すまなかったな、待たせてしまって。ちょっと急ぎの品を…」
MPパックを渡してきた
「これは?」
「前回の戦いで結構魔力量ギリギリだっただろ?
だから予備を用意しておこうと思って」
「さすがです!備えあれば憂いなしですね」
「さぁ、これで俺はいつでも行けるぞ!」
【冒険者ギルド】
借りる竜車を確認しに来た
カウンターでエレーナに声をかけるとすぐに裏口に案内してくれた
6人は乗れるであろうゆったりとした車内はトイレこそ付いていないものの柔らかいリクライニング可能な椅子と十分な広さの荷室も備え付けられていた
「デンちゃん!お土産は干物ね、モノリー産の干物は絶品なのよ」
(コイツは旅行にでも行くと勘違いしているのか?)
「あ、あぁ、わかったよ、買ってこれたら買ってくる」
どっちとも取れる返答をした
明日の朝出発することを伝え、部屋に戻った
(鬼が出るか蛇がでるか。明日に備えて今日はゆっくり休もう)
ーー翌日早朝ーー
みんなで支度してギルド裏口に集まった
荷物を荷室に積み、車内に乗り込んだ
「皆さん、ご乗車されました?お忘れ物はないですか?」
「あれ?お菓子が入った袋どこへしまったんだっけ?あれ?あれー?荷室かな?バッグに入れておいたと思ったんだけど…」
リョンリョンは慌てている
荷室を開いてもらい
「あー、なんだーここにあったー」
(リョンリョン、旅行が好きなのはわかるが…遠足気分だな)
「それでは、出発します。私、運転手のダガポートと申します」
〈「宜しくお願いします」〉
竜車は出発した
ほどなくデスロックダンジョンの前を通りがかった
「なんか懐かしいな」
〈本当懐かしいわね、随分前みたいに感じるね〉
"「ドライヤーインパクト!」
岩を炎で温めて風を送る
まさに巨大ドライヤーだ"
ミイラ男との戦闘を思い出した。
(今ならまた違う戦い方ができるんだろうな)
竜車は峠に差し掛かった
リョンリョンが声を上げた!
「何かくる!ダガポートさん、一度止めてもらえますか?」
竜車が止まり、5人が車外に出た
ゴゴゴゴ…
「下よ!」
ガガガガ…
ゴーレムが3体現れた
こちらに向かってくる
竜車に被害が及ばないように…
「ミズキ、竜車を守る壁をお願い!」
リョンリョンが指示する
〈了解!〉
オレンジ色の魔方陣
〈アースウォール!〉
竜車を守るように壁ができた
「よし、行くぞ!切り刻んでやる!」
リードさんが飛び出した
ゴーレムが1体、バラバラになった
が、再生してリードさんに襲いかかる
リョンリョンはゴーレムを鑑定している
「なにっ?どうなってるんだ?」
リードさんはゴーレムの拳を剣で受け止めている
「体のどこかにソイツの核があるはす!それを破壊して!」
リョンリョンは敵の特徴を捉え、的確なアドバイスを送った
〈「りよーかい」〉
ミズキは緑色の魔方陣を出した
〈エアストーム!〉
リードさんはゴーレムから距離をとる
風でゴーレムは後ろに下がったが核は見えない
(今の魔力だと風だけじゃダメか…)
「それなら私が!」
ミポポが突っ込み、ゴーレムをめった斬りにする
「今よ!ウルシバラ!」
「了解!」
風属性のビット、緑色の魔方陣、紋章は紫だ
「エアストーム!」
再生していく砂を風が飛ばしていく
見えた!ちょうど心臓のあたり!
リョンリョンがパチンコで狙いを定める!
「いっけーー」
矢尻が命中!核が砕けた
ミズキが赤い魔方陣を5つ出した
〈アイスカッター!〉
ゴーレム1体を氷の刃が次々と襲いかかる
「俺に任せろ!」
リードさんはスパイラルインパクトで
緑の魔方陣を展開
「かまいたち!」
砂が吹き飛んだ
「今度は頭よ、ウルシバラ!」
リョンリョンが叫ぶ
「了解!」
走って突っ込み魔導ナイフでとどめを刺した!
あと一体!
リョンリョンは土属性の矢尻をパチンコで構えて放った
ゴーレムの右太ももあたりに突き刺さる
そのまま魔力を送るとゴーレムの体に赤い魔方陣が!
「アーススピアー!」
リョンリョンが叫ぶとゴーレムの体から土の槍が飛び出た
ゴーレムの体は崩れていく
「右の肩を狙って!ミポポ!」
聞き終わるか終わらないかのタイミングでミポポが走り出す
「一身月光!」
核は真っ二つに割れ、土の巨体は崩れ去った
刀を鞘に収めた後
「ご安全に!」
ミポポは右手でガッツポーズ
みんな車内へ戻り、また走り出した
R7.8.20 加筆




