第43回路 ギルド協会からの依頼
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【とある宮殿】
男は玉座に右片膝を立てて折り紙をしている
飛行機を作って飛ばしている
シュイーン
ドラキュラが現れた
「主人様、ただ今戻りました」
「伯爵、お疲れ様。どうであった?まぁ聞くまでもないか、その顔を見れば」
「はい、申し訳ございません。ベルゼ…」
折り畳まれた扇子が飛んできた
すんでのところでかわした
「貴様、その名前を呼ぶな!主人様が不愉快になられる。ベルちゃんじゃ」
サティスディーナはいいところで伯爵を止めた。そうでなければ…
「し、失礼致しました。ベルちゃんはことごとくヤツらによってやられました」
「そうか、そうか、そう来なくてはな。退屈しのぎもまだ続くと言うことだ。次は何にしようかな」
たぶん、おそらく男は鶴を折ったのだ
しかし、どう見ても鶴とは呼べない不細工
よりによってイロハニールが王の間に入ってきた
「なんかお腹空いたなー主人様ーなんか食べるものなーい?」
その不細工な折り紙をみた
「えー主人様、すごい!!よく出来ていますね、このドラゴン!」
「あーこれか?これは鶴じゃ」
「えー鶴ですかー?どこからどう見てもドラゴンですよー
ほら尻尾なんかグニャグニャに曲がっていて…」
「(咳払い)イロハ、これは鶴じゃ。どこからどう見ても」
サティスディーナが割って入る
「サティス姉様には鶴に見えるんですか?これはどっからどう見てもドラゴン!しかも赤いファイヤードラゴンです!」
「捉え方も人それぞれだからな。ただ一般的にはこれは鶴と言っておる。」
「これがーー?」
「イロハ、貴様しつこいぞ!主人様は鶴とおっしゃっておるのだ。見方によってはそう見えなくもない」
サティスディーナは言った
「サティス、お前傷口に塩を塗るタイプだな」
男は不愉快そうだ
「と、とんでもございません、これは鶴、鶴でございます」
「もう良い。ドラゴン、ファイヤードラゴンか…」
次の日朝早くからエレーナさんが訪ねてきた
「デンちゃん!今日時間ある?」
「あると言えばあるし、ないと言えばない」
「じゃ、ギルドに来て!ギルドマスターがお呼びよ!」
(なんだろう、何かの依頼かな?)
支度を整えて4人でギルドに向かった
【冒険者ギルド】
すぐにギルドマスターの部屋に案内された
「デンリュウくん、よく来てくれた。今回は変なことに巻き込まれたらしいな」
「いやー、本当に。でも、誰からそれを?」
「世間は狭いものだ、噂はすぐに広がるぞ」
(確かに、良いことも悪いことも)
「今回来てもらったのは他でもない。ギルド協会からの依頼だ」
「ギルド協会?」
「ギルドは世界各地に点在している、それを束ねているのがギルド協会だ。3ヶ月に1度、意見交換も兼ねて各ギルドマスターが集まるエリアブロック会議があり、年に一度ブロック長が集まる統括会議というのがあるのだが、先日のエリアブロック会議が港町モノリーで開かれた。普段は穏やかな海辺の街だ。そこでの依頼を受けてもらえる冒険者を探しているとの話だ
平和な街だから普段はDランクくらいの依頼しかなくCランク以上の冒険者が育たないらしい。当然上を目指す冒険者はそこから離れていく。そこで各ギルドに白羽の矢が立ったわけだが、どうだ?行ってみる気はないか?
エドガルの看板を背負ってもらう以上、こちらから旅費、馬車と特別報酬を用意する。向こうのギルドからは宿泊先、食事が提供されさらに特別報酬も手に入る。良い話だと思うんだが」
「ウルシバラ、モノリーといえば漁業が盛んでとにかく新鮮で美味い魚が食べられると雑誌で読んだことがある。同僚とミドーガルドとモノリーどっちに行くか悩んだんだよ。確かそこも温泉が有名なはず」
温泉、混浴、ミポポ、リョンリョン…
《ピーポーピーポー》
久しぶりに股間が…
「リードさんに予定を確認してお返事でも大丈夫ですか?」
「リードくんか?彼なら大丈夫だ、さっき来た時に予定を確認してある。向こう1週間はどうにか予定がつくと」
(あーいろいろ喋ったのはあの人か…)
「みんな、色々準備したとして明日から明後日にはこっちを立つつもりだけど」
〈「行こーー」〉
「ありがとう、デンリュウくんたちが行ってくれるなら、ウチも胸を張って送り出せる。
場所はここから西にあるデスロック峠を超えて
シンブロートの樹海を抜けると港町モノリーがある。
竜車が通れる道はあるから心配ないが魔物には十分気をつけてほしい。
モノリーに着いたらギルドマスター、ソフィニールというのを訪ねてほしい」
依頼を受けることを伝え、ギルドを出た
R7.8.20 加筆




