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40/75

第40回路 虫、虫、虫

通常の会話は「」魔法での会話は〈〉

みんなで声を合わせる時は〈「」〉となっております。

【とある宮殿】

いつも怠惰な男は上機嫌だ

「お前たち、名演技だったぞ!脚本、監督をするのは面白いな。

黄月草(キヅキソウ)…気づきそうなものだがな!

御膳立ては整った、あとはアイツらが上手くやるかどうかだな!ハッハッハッ!

今回の助演俳優賞は…イロハ!お前だ!」

両手で口元を押さえて、周りに会釈し喜びを隠せない演技をした

「ありがとうございます。この舞台に立てて本当に良かったです。

監督さん、他の俳優さんにもお礼が言いたいです!」

「で、何か欲しいものはあるか?なんでもよいぞ」

「肉!」




リョンリョンが何か感知した

「来る!これはちょっと手強いぞ」

グリフォンが現れた

いきなり黄色い魔法陣

キューーイ

炎の渦がこっちに向かってくる

「まずいっ!」

ミズキがオレンジ魔法陣を発動

〈ウォーターウォール!〉

水の壁を作った

ミポポが隙を狙って駆け寄る

「二刀光移(ニトウコウイ)!」

縦横の刀さばき、グリフォンの翼に襲いかかるも黄色い魔法陣で跳ね返された

「ウルシバラ、アイツは魔法を自在に操る!ミポポが弾かれたのは物理攻撃反発魔法だ!」

だったら!

雷属性のビット、黄色い魔法陣、紋章は青く輝く

「くらえ、ライトニングスパーク!」

グリフォンに命中したが…

「ウルシバラ、アイツには魔法耐性も備わっている」

魔法を浴びせ倒してもこちらの魔力が枯渇してしまう

キューーイ

今度は緑の魔法陣

つむじ風がパーティに襲いかかる

「うわぁぁぁー」

とりあえずミズキは助けられたが

それぞれが地面に叩きつけられた

魔法耐性があるとしたら物理攻撃は少なくとも効くはずだ!

だから、物理攻撃反発魔法を自分にかけて弱点をかばっているんだ

その魔法の隙をつければ…

!!

「リョンリョン!矢尻を2発連続でグリフォンに当ててみてくれ!」

「…あ、はぃ…」

リョンリョンは様子が変だが…すぐ我を取り戻して

パチンコを構えた

「いっけーー1発目!!」

足場が悪く一瞬バランスを崩したがすぐに体勢を整えて

「2発目ーーー!」

グリフォンは空中でとどまっている

黄色い魔法陣が1つ目の矢尻を跳ね返した

バランスを崩したこともあって2発目が届くのは約1秒のタイムラグ

ギューーイ

「ウルシバラ、今の2発目は入った!致命傷にはなっていないが!」

連続物理攻撃反発魔法には少なくとも1秒のタイムラグが発生する

早すぎても元の魔法効果が残って効かない可能性もある

1秒キッカリ

それを狙うしかない、誤差も考えて…

倒れているミポポのところに行き

「大丈夫か?」

「平気よ…」

作戦を伝えた

「わかった」

「リョンリョン!相手の体力、魔力の残量を確認しておいてくれ!

それとさっきのように物理反発魔法の切れる瞬間を教えてくれ!」

「…あ、うん…」

やっぱり様子が変だ、女の子になってる?!

「ミズキ、グリフォンの気をそちらに引いてくれ!準備が必要だ」

〈りょーかい〉

ミズキは赤い魔法陣を次々と描いていく

「ウォーターボール!」

キューーイ

効かないよーとでも言っているのだろうか

俺はガントリックを構えてグリフォンに放った

「よし、リンク完了!いくぞ、ミポポ!」

「あいよー」

ガントリックのリバースボタンを押し、トリガーを引いた体が宙に浮き、グリフォンに向かっていく

キューーイ

黄色の魔法陣がどんどん迫ってくる

「フライングニードロップ!」

しかし、魔法陣で跳ね返された

「これで決める!

三静夜霧(サンゼイヨギリ)!」

一太刀、二太刀…

「魔法が切れた!」

リョンリョンは叫んだ

三太刀!

ギュ、ギューーイ

地上に落下していく

「ウルシバラ!グリフォンのステータスが黄色になった!」

「りょーかい!これで決める!

スパイラルグーパンチ!」

グリフォンのリンクを切らずにミポポの攻撃中にひたすら魔導線をネジっていたのを一気にリバースし回転を加えたパンチをお見舞いしたのだ

グリフォンはたまらず息絶えた

「ご安全に!」

左手の親指を立てる

それぞれがそれに呼応した

ん?

これだけの相手、あのカケラがドロップしてもおかしくないんだけどあたりをキョロキョロ見渡す

「えーやーーーや、やだ、嘘…」

リョンリョンが取り乱す

「どうした?」

「ち、ち、ちっちゃいのがいっぱいこっちに来る」

遠くから聞こえるこの羽音…

インセクトの群れだ、数千匹はいるか?

〈「ひゃーーーー」〉

だよな…いくら魔法使えて強くても…

スパイラルインパクト、火属性のプレート2枚

黄色の魔法陣が並ぶ、魔流紋は緑色に

「フレイムインパクト!」

数百匹は燃え尽きたが

「これじゃ埒が明かないな…」


「女の子は虫嫌いって昔から相場が決まっているだろ?」

崖の上から聞き慣れた声が聞こえた

「リードさん!」

「虫さんは男の子に任せなさい!」

右手にスパイラルインパクト、左手は手をかざし

黄色の魔法陣を2つ

「かまいたち!」

虫の群れを挟み込むように風の波動が蹴散らしていく

「さすが!」

後に続こうと左手のスパイラルインパクトで

緑色の魔法陣、紋章は緑から黄色に

「ファイアーストーム!」

虫たちはたちまちチリと化した

〈良かった…一時はどうなるかと〉

「リードさん、やるね〜」

ミポポは感心していた

「待って!落ち着くのはまだ早い!

あわわわ…でかい…とんでもなくデカい魔力…」

リョンリョンはその場に座り込んでしまった

この羽音…魔力も相当だが、人と同じくらいの…

視界に現れたのは蝿だった

R7.8.20 加筆

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