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38/75

第38回路 空間固定魔法とは

通常の会話は「」魔法での会話は〈〉

みんなで声を合わせる時は〈「」〉となっております。

ーー次の日ーー

(滝といえば…氷属性魔法はまだだったな

本屋に行くか?そうだ、いいことを思いついた!

ちょっと驚かせてやろう)



【看板のない本屋】

チリンチリン♫

「ムフムフ…」

「わーーーー!」

大声で叫んでやった

「ん?あぁ、あなたですか。今日はどんなご用件で?」

(コイツ、ひっくり返らなかった…)

「あぁ、今日は氷属性の魔導書を…」

「それもリアク様のお墨付きがないとお譲りできませんが

本当かどうかわからないですがお知り合いということなので…」

「お主、面白そうな本を読んでおるのぅ」

黒いローブで頭まで被っているので顔は見えていない

「散々この本の良さはこの前お伝えしましたよね。

まぁあなた方みたいな教養のない人たちには理解できないでしょうけど」

「知性のない人には理解できぬか…次の作品はもう少しわかりやすい言葉で書くように心がけよう」

そう言ってフードを取った

気づいた本の虫は二度見、三度見して

「アワ、アワ…リ…リ…リアクさまーーー!」

「そうじゃ!私が大魔導士リアク、その人じゃ!」

右手を横に開いていつものポーズ

メガネは瞬きをせず目が血走っている。大丈夫なのか?

「あのーまばたきしてないですよ」

「うるさいっ!まばたきするとリアク様がどこかに消えてしまいそうでできないんじゃー」

この人、マジだ

「まばたきするがよい」

「はい、仰せのままに。

リアク様、すいません、こんな狭苦しく埃っぽいところに来ていただき、大したおもてなしも出来ずに。本当に申し訳ございません」

ゴンっ

頭をカウンターにぶつけて押し当てた

「いやいや、いいところではないか。ゆっくり読書に励める」

以前頼まれたことを思い出した

「そういえば…この本にリアクさんのサインが欲しいと…」

「ふざけるな、貴様!リアク様にそんなお手間をかけられるはずもないっ!」

「よいぞ、書くものはあるか?」

「はっ!こちらにございます」

「して、宛名はどうする?」

「カティでお願いします」

「…カティさんへ、と」

サインした本を渡した

「……」

言葉にならなくて涙を流している

なんかいいことをしたような気がした

氷属性の魔導書を手に入れて4人は店を出た


コバトール渓谷に行くついでにギルドの依頼があれば受けておくか



【冒険者ギルド】

Bランク依頼の掲示板に目を通す

「これといって目ぼしい依頼はないな」

ミポポが知り合いを見つけたらしい

こちらに連れてきた

「紹介するよ、塗装屋のナリアーノさん。女性でエルフで塗装屋さん。ね?すごいでしょ?」

「初めまして、魔導巧士のデンリュウです」

〈ミズキです!〉

「ミポポから聞いています!あなたがあの…ミズキさん?」

(やっぱり食いつくとこはそこかー)

「ナリアーノさん、ちょっと聞きたいことがあって…」

「なんでしょうか?」

「塗装屋さんって、空間固定魔法使われますよね?」

「はい、それが何か?」

「それって覚えれば誰でも出来るものなんですか?それとも塗装屋さんのスキル?」

「いえ、誰でもできますよ!この魔法陣さえ覚えれば」

ナリアーノさんはオレンジ色の魔法陣を出しながら階段を登るように上に上がっていく

ん?ナリアーノさん、ちょっと…スカートが短すぎません?

《ピーポーピーポー》

あ、あ…

その横でヒョコヒョコ動いてる小動物がいる

〈おもしろーい!こんな感じ?〉

赤い魔法陣をいくつも出してケンケンパしているリス

「すごい、ミズキさん!もう出来るようになったんですか!」

ナリアーノさんが驚いている

出した魔法陣の上に乗るんじゃなくて乗ろうとしたその下に魔法陣ができている

(コイツ、やっぱチートだわ)

「人が乗るならオレンジ魔法陣くらいじゃないと…」

ドンッ

「イッテー…ちゃんと説明聞いてからにすれば良かった…イテテ」

赤い魔法陣に乗ったつもりがすり抜けてしまい、バランスを崩して倒れてしまった

「こんな感じ?」

「そうそう、ミポポも上手いよ!」

ナリアーノさんは口の前で小さく拍手している

この仕草、俺の女の子の可愛い仕草第7位

俺も!

オレンジの魔法陣を出して乗っては見たが

なんかフワフワしてバランスが…

ドンッ

これは練習が必要だ



空間固定魔法と一般的に読んでいるが、そもそも空間を物理的に固定することなどできない。なら、どうやってそんなことができるのか。おそらく重力の斥力、反発力を魔法によって発生させることで魔法陣の上に立っているような状態を作り出すことができるんだ。

と言うことは…あの魔法陣をひっくり返せば…



2時間くらい練習しただろうか

だいぶ乗れるようになってきた

他の3人は?

ギルドのカフェで女子会…

まぁいい、俺は俺のやれることをやるんだ

R7.8.20 加筆

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