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第21回路 デスロックダンジョン攻略2

通常の会話は「」魔法での会話は〈〉

みんなで声を合わせる時は〈「」〉となっております。

【デスロックダンジョン地下6階】

階段を降りるとすぐに3mくらいの重厚そうな扉

「行くぞ!」

一声かけるとミポポは剣をかまえた

トッテを持って力一杯押した

ギ…ギ…ギギィー

見た目ほど重くない扉が開いた

5階の広間よりさらに広い空間が広がっている

壁には左右対称に数箇所明かりが灯っている

正面にはレッドカーペットが敷かれた階段

その中央に玉座が構えており、なにか、誰か座っている

「…留守番を頼まれてーおるのだ。何をーしに来た、人間ども。

入ってーこないように警備を増やしたーはずなのだが?」

「お前が魔物を増やしているのか?外に魔物が溢れ出して迷惑しているんだ!」

声を荒げて言った

「それはー心外だな。アイツらがー勝手に外へー出て行ったのだ。

こちらのー意志とは反して。通りでー訪問者もいないのに数が減ってーいたのか。また増やさねばーならぬ。」

「もうそんなことしなくていい、いやできなくさせてやる!」

「おいおいー、勝手にー盛り上がって。正義の味方面か?

感情的にーなって危害を加えられたらーこっちはたまったもんじゃない。そもそもー不法侵入じゃないか。」

「確かに」

〈何言いくるめられてるのよ!〉

「あなたたちの目的は何?」

ミポポが問いかけた

「目的?さぁ。我々末端のーものに上の方々の意図などわかるーはずもない。ただ留守番をー仰せつかってーいるのみ。あわよくばーこの地を支配する。それが私にー与えられたー使命だ!」

細い何かがミポポ向かって伸びて来た!

ミポポはかわして一太刀、切り捨てた。

布?包帯?

ゆっくり立ち上がり階段を降りてくる

「ここまでー来るだけあってあれーくらいの攻撃ではー屈せぬか。フン」

今度は両手から伸ばしてきた

片方は真っ直ぐ、片方は不規則屈折しながら伸びてくる

「くっ!」

〈ミポポ!〉

避け切れずに包帯の刃がミポポの足をかすった

「大丈夫、擦り傷よ」

「まだまだーこれから始まるよ」

薄暗い明かりが彼の姿を捉えた

全身を包帯でグルグル巻きにされている姿

ミイラ男だ

(これは定番!火属性の魔法でいける!)

「ミズキ!」

〈わかった!〉

両手を重ねて魔法陣を描く

黄色に輝き始めた

「フレイムインパクト!」

炎の波動が相手を貫き、燃え盛る!

「仕留めたか?」

「…なるほど。包帯はよく燃えるものーだからな。」

フッ…火は一瞬で消えた

「長い間、こういうーところにいるーと包帯も湿気をー吸って燃えづらくーなるものなんだよ」

「だったら切り捨ててあげる!」

ミポポは駆け寄る

「まずここまで近づけまい」

ミイラ男は両手から包帯を伸ばす

ミポポは、かわしては切り、かわしては切りの繰り返しで近づいていく

今度は足先からも伸びてくる

「このまま進むのは難しそうね。一旦引くわ」

ミポポは一度体制を整える

「俺に考えがある!ミズキ!とにかく出来る限りたくさんの魔法陣でファイヤーボールを放ってくれ!ミポポ、火属性のエリア魔法を用意して合図で放ってくれ!」

「わかった!」

ミズキは両手でランダムに魔法陣を空中に置いていく

〈8箇所…今はこれが限界…

いっけーファイヤーボール!〉

「無駄なこと…」

時間を稼ぎ、視界を遮った

「インビジブルウォールペーパー」

ミポポは実態のない5mほどの反物を転がし

ミイラ男の足元に広げた

俺は…

左手のスパイラルインパクトに前から土、火、風のビットをセットした。

「一か八か…合体魔法…」

赤、オレンジ、黄色の魔法陣

「ドライヤーインパクト!」

岩を炎で温めて風を送る

まさに巨大ドライヤーだ

「なんだ?心地よいぞ!」

「ミポポ!」

床に敷かれた壁紙に半径2mほどのオレンジの魔法陣が現れた

「ファイヤーウォール!」

「しつこいな、火属性はきかぬ…ぬ…はず…

まさか!」

「ドライヤーで包帯の水分は飛んだはずだ。

水分のない包帯はよく燃えるだろ?」

「おのれーこれは…これは…」

声が小さくなり、ついに途絶えた

「ご安全に!」

2人に右手の親指を立てた

2人も立てて返した

何かドロップしている

なんだろ3Dパズルのピースみたいだ

拾って帰ることにした



外に出ると日が暮れていた

随分時間が経ったらしい

当番の警備兵が近づいてきた

「どうだった?」

「魔物は変わらずですか?」

周りを見ながら聞いた

「いやお前らが入ってからは出て来ていない」

「そうですか。たぶんもう大丈夫だと思う思いますが一応本部からの連絡を待ってもらえますか?

これからギルドに戻って報告します。」

「わかった。皆にもそう伝える。」


3人でギルドに向かった

〈ミポポ、すごかったね!何あれ?〉

「壁紙、クロスって発想はあまりこの世界にはないんだけど

レッドカーペットとか絨毯を敷く職人さんに魔法の使い方を教わったの。最初は1mくらいの幅しか出なかったんだけど、慣れてくると大きく出来るみたい。今はあれが限界だけどね」

「ミポポのエリア魔法のおかげで可能性がグッと広がるよ」

〈結界とかも出来るの?広くなってくれば建物を結界を張って守るとか?〉

「たぶん出来ると思う。まだ簡単な結界魔法しか覚えてないけど」



【冒険者ギルド】

ギルドに入った。

日も暮れているからか人もまばらだ

「デンちゃーん」

おてんばエレーナの声、どこだ?後ろ?

ドーン

「アイタタタ…」

目を開くと目の前に小さい胸の谷間が!

《ピーポーピーポー》

「ごめんなさーい」

エレーナは恥ずかしそうな表情を浮かべたまま立ち上がった

俺は上体を起こし

「任務完了の報告です、イタタタ」

エレーナは前屈みになり俺の顔を覗き込み、もう少しで先端が見えそうだ

《ピーポーピーポー》

こ…股間が…

「どうだった?」

ミズキに悟られないように、事の顛末を話した。

地下6階にミイラ男がいて魔物を取り仕切っていたこと。

討伐したらドロップした謎のピースのこと

「ドロップしたアイテムは回収する義務はないから持ってていいよ。

ミイラ男を討伐したことはギルドマスターに伝えるので。

とりあえず経過観察ということで。

デンちゃん、ありがとう、助かったよ!」

感謝されるのはいつも心地いい

R7.8.20 加筆

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