ちっぽけで狭い自分の部屋で
本日は21時に1話、22時にこのエピローグを更新しています。
最新話から来てくださった方は、前話からお読みください。
──ある日、彼女の心がバラバラに砕け散りました。そこから、物語は始まり……そして終わりました──
こんにちは、サナ。貴女は今、何を思っているでしょうか。
色んなことがありましたよね。ええ、本当に、色んなことがありすぎました。けれど、今となってはそれらも全て、思い出。不思議なものです、あれほど辛く苦しく、終わりなどないのではないかという日々を送っていたのに、こんな風に思える日がくるなんて。
あの日、砕けた心の欠片は、それぞれが意思をもち、それぞれが成長していきました。それは、貴女が普通に生活する上で、かなりの困難が降りかかることとなりましたが、結果としてその成長こそが、貴女が旅を続ける上でなくてはならないものとなっているでしょう。
決して元通りにはならないけれど、確実に前進し、前に向かって、未来に向かって歩んでいます。私たちみんなで。
覚えていますか? 私たちが生き延びるには、うまく共存していくしかないと、ずっと言い続けてきた私の言葉を。あの時、貴女はまだ私たちの事を認識していませんでしたよね? 生まれたばかりの頃は、間違いなくこちらを認識していたのに……ナナが歩みを止めた事で、サナの記憶もリセットされてしまいましたものね。
でも、今は全てを理解し、貴女がこの身体を支えてくれています。うまく共存していけるのは、貴女のおかげと言えるでしょう。
心の中は安定しており、薄暗かったこの談話室も、今では朝日を浴びているかのように明るく、優しい光で溢れています。まぁ、時々曇ったり、闇が落ちることもありますけれど。
これからも、こうして山や谷のある人生を送ることになります。でも、あの時のように心配はしていません。今もこうして、自室で思いを馳せていますしね。
ああ、話が逸れましたね。
ついつい話が冗長になってしまう私の悪い癖は、いまだに治っていないようです。もうこれは治らないでしょう。諦めてくださいね。
では、最も大事な事を言いましょう。自室にいますし、貴女には届かないでしょうけれど。
サナ。貴女は生きてください。
普通に。
普通の少女らしく。
ええ、そうです。貴女らしく、生きていいのですよ。
ナナの代わりだからと、遠慮などしなくてもいい、全てを受け入れてくれる存在が、貴女の隣にはいるでしょう?
私は、私たちは、貴女を見守ります。そして、私たちもそれぞれが自分らしくあろうと思うのです。貴女の大切な彼が、それすらも笑って受け入れてくれるでしょうから。でも、出来るだけ負担はかけないよう、善処しましょう。
二人が時同じくしてその命の終わりを迎えるその日まで、二人がもう二度と、離れ離れになりませんように……
私はこうして、貴女に祈り続けます。いくらでも、同じことをずっと。
どうか。
幸せに生きて、サナ。そして──ナナも。
スピリットチェンジ、これにて完結です!
最後までお付き合いくださりありがとうございました!(*´∀`*)





