ララティア編 ご想像におまかせします
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ララティア編
【ご想像におまかせします】
お楽しみください。
――クロードの屋敷――
領民たちの温かい歓迎をなんとかやり過ごして屋敷に戻ったが、セバスの出迎えはなく、屋敷の中に入ると騒々しいほどの笑い声が響いてきた。
「いやぁ〜、セバスさんのご飯は、やっぱり美味しいですねぇ〜!!」
「セバスちゃん、マジ有能なんだけど〜、クロっちいいな〜!」
「いえいえ、滅相もございません! まだまだ、これからですぞー!」
とりあえず、コイツらを黙らせることにした……
……それから俺たちは、ルーシェの空間魔法で収納していた荷物を、広間に出して放置すると、全員でリビングに移動した。
「さて、これからのことだが……」
「ねえねえ! ララティアちゃんのこと、ララちゃんって呼んでいいかな?」
「そうですね! ララティアも、よいお名前だと思いますが、ララさんも愛らしいですわね!」
「いいんじゃない、長い付き合いになりそうだし」
「かしこまりました……以降、ララと呼ばせていただきます」
「あ、その……い、いいよ……」
ヒロインたちは、ララティアの呼び方に夢中で、誰も俺の話を聞いてなかった……
「はぁ……今後どうすればいいんだ……?」
「そうですねぇ〜、キャラが増えてトーク数も増えるからどうしましょうねぇ〜」
「え〜、でもウチとララちーは、なるべくトーク数稼いでね! だってララちーの章だよ?」
「……お前らはいったい、何を言ってるんだよ……?」
それから俺たちは、夕食を食べた後、ヒロインたちが部屋割りを話し合い、俺はリビングで休憩していた。
そしてヒロインたちがリビングに戻ってくると、みんな手にタオルを持っていた。
「クロード! 部屋決まったから、私たちお風呂入ってくるね!」
クレスとイリーナが全員の代表で報告してくるが、俺はその言葉に疑問を抱き、2人に問い返した。
「お風呂って、ウチの風呂は1人用だぞ!?」
すると、イリーナが満面の笑みで、俺の質問に答えた。
「クロードさま、ルーシェさんが改築してくださってるので大丈夫です!」
「改……築……?」
「うん! 広さも作り変えたから、ゆっくり入れるよ!」
「作り……変えた……?」
「はい! 大きな浴槽を作って、浴場に作り変えていただきました!」
なんということでしょう……1人用の小さな風呂場が、一息ついてる間に、大浴場に早変わりしていました。
「そ、そうか……みんなも疲れただろうから、ゆっくり入れよ……」
屋敷が勝手に改築されていたが、深く考えることをやめ、2人にゆっくりするように伝えると、2人から予想外? な言葉が返ってきた。
「……クロードも、一緒に入る?」
「……えっ!?」
「そう、ですね……クロードさま、よろしければご一緒にいかがですか?」
「い、いやいやいや! それは、よくないだろ!? お、俺は最後でいいから、ゆったり、まったり、の〜んびり入ってくれ!!」
2人の提案に俺は、慌てながら断ると、2人は不服そうに、だが不敵な笑みを浮かべながら答えた。
「ふーん、いいよ! 今日"は"女の子たちだけで入るね! じゃあね、クロード!」
「そうですね! 今日"は"そうしましょう! クロードさま、失礼いたします」
そして、2人はリビングを後にした。
『今日"は"』というおそろしい台詞を残して……
そして、やっと1人の時間が出来たと思い、ソファに深く腰掛けて深いため息を吐いた。
すると、向かいの席にセレーネとリアラが座ってゴソゴソと話しているのに、俺はようやく気づいた。
(そうだ、コイツらもいたんだ……)
「お前らは、一緒に風呂に行かなくてよかったのか?」
2柱(以下2人)に俺が質問すると、2人がほくそ笑んだ表情をしながら、俺に答えた。
「クロードさぁん〜、こういうのは、見られてると思ってない、素の彼女たちを見るのが、いいんじゃないですかぁ〜」
「そうだよ、クロっち〜、これぞ男のロマンだよ〜!」
「……何言ってるんだ、お前たちは?」
2人の答えに疑問を抱いていると、リアラが空間を裂いて出来た穴を、セレーネと2人で食い入るように見ているのに気付いた。
「……お前ら、本当に何をしてるんだ?」
「えっ? お風呂を覗いてるんですよ?」
「……なっ!? お前ら、そんなことしてバレたらどうするんだ!?」
「クロっち! うるさいよ! それとも、クロっちも見る〜?」
「なっ!? 何を言ってるんだ!? そんなのダメに決まってるだろ!」
「「いや! アンタ風呂に誘われてたやん!」」
俺は返す言葉が見つからず、今度はあきらめのため息を吐いて、ソファに完全に身を預けながら天井を見上げるのだった。
その間にも、2人がアレはこうとかコレがこうとか興奮気味に話している内容を、俺は極力聞かないように努めていた……
この先のことは、もうご想像にお任せしたい……
「クロードさん! こりゃ、見なきゃ損ですよ!」
セレーネの煽りに、俺はたまらず怒鳴った。
「お前ら、いい加減にしろよ!」
だがその後も2人は、風呂の様子をわざと俺に聞こえるように話し、俺をタジタジにさせるのだった……
――ララティア編 ご想像におまかせします 完――
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
本当は、お風呂シーンももう少し書き込んでいたのですが、さすがに攻めすぎかなと思い、今回は断念しました……
悔しいです!
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