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やり直し勇者は溺愛される ~魔王を倒した勇者ですが、平和の代わりに元仲間たちとのお見合いが始まりました~  作者: 希月タカトラ
やり直し勇者と糸を編む少女

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38/70

ルーシェ編 ツンデレ攻略

いつも読みに来てくれてありがとうございます。


新章 ルーシェ編

『ツンデレ攻略』


ぜひお楽しみください。

 

 ――談話室――



 (スロット2をロード)

 

 【スキルの使用を確認しました。スロット2のセーブポイントをロードします】

 

 俺は見合いの場で誰かを選ぶのではなく、みんなを知るための時間を頼み、そしてその機会を得た……

 この見合いのおかげで、俺は彼女たちの想いを自覚し、ちゃんと向き合うための覚悟を決めた。

 

「……でクロードよ! 誰から知るのだ?」


 陛下の問いに、誰と関係をやり直すのか、想いを巡らせ、俺は彼女に声をかけた……

 


 

 ――やり直し勇者と糸を編む少女 1日目――


 

「ルーシェ、行こうか!」


「……はぁ!? なんで私からなのよ! クレスとイリーナがいるじゃないの?」

 

「えっ!? いやなんでってそれは……」

 

「アンタ! ちゃんと考えて選びなさいよ! じゃないと、燃やすわよ!」

 

 ルーシェが俺にまくしたてていると、クレスとイリーナが助け舟を出してくれた。

 

「ルーシェ〜、私たちは大丈夫だよ! 順番が違うだけでクロードならみんな平等にしてくれるって!」

 

「そうですよ……ルーシェさんだって、色々と準備を頑張ってらしたんですから、わたくしたちに文句はありませんよ!」

 

「でも、アンタたち……」

 

「もう! クロード! さっさとルーシェ連れてって! は〜や〜く〜!」

 

「は〜い! ルーシェさんも、あきらめて行ってらっしゃいませ〜」

 

「あっおい! お前ら待てって!」

 

「そうよ! 待ちなさい!」

 

 2人は、俺たちを部屋の外に追いやると、扉を『バタンッ!』と閉めて鍵までかけてしまった。

 

「……追い出されちまった……」

 

「……アンタのせいだからね!」

 

 そう言ってルーシェは、機嫌悪そうにして、歩き出してしまった。

 

「おい、待てよルーシェ!」

 

 俺は、先を行ってしまうルーシェの後を追って、駆け出した……


 


 ルーシェの後を追うように俺は、城のなかを歩いていた。

 

「あのぉ〜、クロードさん? ルーシェさん、だいぶ機嫌悪くないですか?」

 

 セレーネが沈黙に耐えきれず俺に話しかけてきた。

 

(あぁー、機嫌が悪いというか、いつもこんな感じなんだよなー)

 

「えぇ〜、なんですかそれぇ〜?」

 

(いや、俺が知りたいよ……なんでアイツ、いっつも俺に当たりが強いんだろうなぁ)

 

「うん? クロードさんそれって……」

 

 セレーネがなにかを言おうとしていると、ルーシェが急に立ち止まって、俺の方に振り向いた。

 

「お! どうした? 話してくれる気になったか?」

 

「……ふん!」

 

 しかし、彼女は俺の横を通り過ぎると、来た道を戻るようにまた歩き出した……

 

「おーい! ルーシェー!」

 

「…………」

 

「……もしかして、迷ったのか?」

 

「……ッ! うっさいわねぇ! 迷ったわよ! 悪い!?」

 

「なんだよ! だったら早く言えよ! ほら行くぞ!」

 

 そう言って俺はルーシェの手を取って歩き出した。

 

「ちょ、ちょっと!」

 

「いいだろ? ちょっと話したかったから、行こうぜ!」

 

「……好きにすれば!」

 

 そう言って、俺の手をルーシェが握り返してきた……


 


 ――セレンディア城 中庭――


 

「ここ、どこよ?」

 

「どこって城の中庭だよ! 騎士団とかは、ここで訓練するんだ」

 

「そう、それで話ってなに?」

 

「えっ!?」

 

「だから、話があるんでしょ? じゃないと私なんて選ばないでしょ!」

 

「えっと、ただ話したかっただけ、だけど……」

 

「……それだけ?」

 

「そうだけど?」

 

「はぁ……アンタって、どうしていつもそうなのよ、もっと計画とか作戦とか練ってきなさいよ」

 

 ルーシェは俺の言葉に呆れたように、俺にぼやいていた。

 

「仕方ないだろ! お前と話したいって思ったんだから」

 

「……べ、べつにアンタと話すことなんて私にはないわよ!」

 

 彼女がそう言った瞬間――

 

「はぁ!? 大人なお姉さんがツンデレって最高かよ!?」

 

 背後の女神も、大きなため息をついてぼやきだした。

 

「あぁ〜、クロードさん! コレはアレっすわ! なんだったらルーシェさんが1番チョロインじゃないんですかねぇ〜」

 

(おい! セレーネ、どうした!? ルーシェが1番なんだって?)

 

 俺はセレーネの言った意味がわからず、彼女に聞き返していた。

 

「いいですか、クロードさん! ルーシェさんは、いわゆる『ツンデレ』さんです! 好きを素直に言えないだけの人です! だから、クロードさんに当たりが強いのはツンデレのテンプレです!」

 

(……えっ? 嘘だろ!?)

 

「嘘じゃないですよ! その証拠にほら! さっきっから、クロードさんの言葉を待って、そわそわしてるじゃないですかぁ〜」

 

(えぇー、そんな訳……)

 

 俺はそっと、ルーシェの方を見ると、彼女は俺に背を向けているが、ちらちらと顔をこちらに向けては、すぐに戻す動きを繰り返していた。

 

「な、なによ! べつに風が気持ちよくて涼んでるだけよ!」

 

(……っで、ツンデレってどうやって攻略するんだ?)

 

「押せば倒れます!」

 

(わかった!)

 

「ルーシェ! 明日出かけようぜ!」

 

「は、はぁ!? なによ急に?」

 

「だって、今から出かけるにも着替え直したりで大変だろ? だから明日、一緒に出かけようぜ!」

 

「べ、べつにいいけど、どこ行くのよ?」

 

「えっ? そうだなー、とりあえず城下町をぶらぶらするか!」

 

「なっ? なにも決まってないじゃない!」

 

「いいんだよ! ルーシェと出かけるのが目的なんだから!」

 

「……そ、そう! ま、まあ! 私、忙しいんだけどー! そこまで言うなら仕方ないわよね! なんか、暑くなったから帰るわ! じゃあまた明日!」

 

 そう言ってルーシェは、また歩き出してしまう。

 

「あっ! ルーシェ待てって! 送ってくぞ!」

 

「いいわよ! 1人で帰れるわよ!」

 

「俺が一緒に行きたいんだよ!」

 

「……ふ、ふ〜ん、し、仕方ないわね! じゃあ東の塔まで連れて行きなさい!」

 

「わかった! じゃあ行くぞ!」

 

 そして俺は、またルーシェの手を握って歩き出した。

 

「ちょ! ちょっと、なんでまた手を握るのよ!?」

 

「えっ? 握りたかったからだけど、ダメか?」

 

「……べ、べつにダメじゃないわよ……」

 

「そっか! なら良かった! じゃあ行こうぜ!」

 

 そして俺とルーシェは、東の塔まで手を繋いで歩き出したのだった……


「クロードさぁん、パネェっす!」


 


 ――ルーシェ編 ツンデレ攻略 完――


 

最後までお読みいただきありがとうございます。


やっぱり、ツンデレって1人はいないとダメだと思うんですよ!

でも、暴力的なヒロインはちょっと……そこで考えたのがお姉さん系ツンデレ!

つまり、ルーシェです!


本作を気に入った!続きがちょっと気になる!「ルーシェが癖に刺さった」ってなったら

下にある【☆☆☆☆☆】マークから評価と、ブックマーク登録を何卒よろしくお願いいたします!


▼次回予告

『禁術』


明日 21時 投稿予定です!!

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