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ミイラ青年と肉塊少女  作者: ◣₤▧₪▣◢◤◆◥◤₡でぶにゃーちゃん


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クルス・チャリオット? 何?何なの?アレの名前かしら?

 塔のように高い、戦車上部の四角い胴体中央の十字架に磔にされた女性は、後ろから四角い装甲カバーを被せられ姿を隠してしまった。



 そして、動き出した謎の巨大戦車は二人に狙いを定めて、右肩の機関砲を撃ち放った。



『ドッドッドッドッドッドッ』


「危ないっ!」


「きゃっ!?」


 勢いよく放たれた機関砲弾に、素早く右に飛んで回避するスキルト、即座に身を床に投げ出したアイリア達。


 二人は何とか、巨大戦車の攻撃を回避する事に成功したが、反撃の為の手立てが何も無かったので、次の攻撃を避けようと身構える事しか出来ない。



「くっ!どうすればっ!」


「せめて、武器がっ!?」


『パシュゥ~~パシュゥ~~~』


 今度は左肩に装備された四連装ミサイルポッドから、追尾式ミサイルが発射され、スキルト・アイリア達が左右に逃げるのを執拗に追い始める。



「このままじゃあ~追い付かれてしまう」


「だけど、どうしようも無いわよっ!?」


 何処までも追い掛けてくるミサイルに対して、スキルト・アイリア達は右に左に、少しでもミサイルの弾頭から離れようと逃げまくる。


 灰煙を吐きながら襲い来るミサイルに、二人は疲れてきたのか走る速度が落ちてくる。



「あっ!もしかして・・・アイリア、早くこっちに来るんだっ!」


「は!?どうしてよって言うか、策を練らないと」


 この状況を打開する良い提案を何か思い付いたらしいスキルトは、大声でアイリアに来るように叫ぶ。



「その策を思い浮かべたんだ」


「分かったわ、今行くわよっ」


 自分を見るスキルトの真剣な表情を、アイリアは信じて彼の言った通りに走ろうとする。



「真っ直ぐ僕を目指して走って来てくれ」


「はあっ!?、そう言う事なのね」


 スキルト・アイリア達は、互いに一直線に相手を目指して走り、タイミングを合わせようとする。



「アイリア、僕が指差す方向に行くんだ」


「あっちね、じゃあ行くわよっ」


 スキルトが走りながら指差す右側に走って行ったアイリア、その二人を追い掛けてくるミサイルも後をずっと追尾するが。



『カンッ!ドッカーーーーーンッ!!!!』


「うわぁっ!?」


「いああっ!?」


 右にスキルト、左にアイリアと言う感じで、並走し始めた二人を狙っていたミサイルは、左右から近付き過ぎた為に互いに接触してしまう。


 その瞬間、接触により弾頭の信管が作動し、物凄い勢いでミサイルが炸裂した。


 ミサイルが爆発した事により、二人は爆風で吹き飛ばされてしまったが、何とか運良く掠り傷程度で大した外傷は無く無事に生きていた。



「アイリア、大丈夫かい」


「まだ何とか生きてるわ」


 床に倒れていたスキルト・アイリア達は、視界を邪魔する煙の中から起き上がり、敵の巨大戦車を探した。



「良く生きていたな、ハンデに床から武器を出してやろう、それで私の作ったクルス・チャリオットを倒して見せろ」


 エゲニー・ガレフは爆風に耐えた二人を見て、笑みを浮かべてボタンを押すと、白と黒の模様の床の内、一部が沈んでいく。


 そして、再び浮上した白い床の上にはスキルトの武器である、コンポジット・ボウ、サベージ、丸盾、ブロードソードが。


 黒い床の上には、アイリアの武器であるM70、ユーベル・ルガー、M39、S&Wタントー、スワッシュバックラー等が置いてあった。

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