いよいよ目的地だ だけど誰も居ないわ?
「やっと目的地だよ、彼処のトンネルの前だ」
「アレね?行商人の公益路は」
スキルト・アイリア達は襲撃してくるチンピラ達や、物陰に潜伏しているゾンビ・ミュータント達を警戒して、都市部の中心から離れたのである。
二人は出来るだけ、交戦したくは無いので、チンピラや魔物に気を付けてはいたが、幸運にも敵に出くわす事はなかった。
幾つもの瓦礫と崩壊したビルの合間をすり抜けて、やっとたどり着いた目的地。
それは、都市部から少し離れた砂漠に位置する、トンネルの前の灰色のT字路だ。
「道中、敵は居なかったけど・・・」
「ここには、例の白い連中が・・・」
白い連中と言う謎の存在を見つけようと、スキルト・アイリア達はキョロキョロと西へ東へと目を向けるが、砂漠に誰も居る筈がなかった。
しかし、二人の目に東には何も見えなかったが、道路が続く西の方には幾らかの建物が見えた。
「彼処から襲撃していたのかも知れないな」
「行きましょう、今も連中が隠れているかも」
スキルト・アイリア達は幾らかの建物を睨み、村のように建ち並ぶそれ等の家屋を目指して砂の上を歩く。
「暑い熱い暑い熱い、何か凄い熱いな」
「砂漠だもん、そりゃあ都市部の日陰とは違うわよ」
茹だるような熱さの中、熱気に負けそうになるスキルト・アイリア達は、足取りがフラフラに成りながらも、砂漠を横断した。
そして、灰色の道路に着いたが、そこもやはり熱く、またもや熱気に負けそうになるが、二人は異常な熱さに耐えて歩くのを止めない。
そんなこんなで、幾つかの家屋が建ち並ぶ場所まで来た二人は、一軒の木造小屋の裏で座り込む。
「涼しい~~」
「本当ねーー」
小屋の壁に背中を預けたスキルト・アイリア達は、涼しげな表情でボーとしていたが。
「敵は、ここに居るかも知れないな」
「もしかしたら、この建物も罠かもね?」
日陰の中から都市部を眺めて、この場所自体が罠かも知れないと、休んでいてもスキルト・アイリア達は気を抜かなかった。
そんな二人を紅いレンズの何者かは、砂漠の砂に埋もれながら観察していたが、勿論二人はそれに気づかない。
『ガタガタッ!』
木造小屋の反対側から怪しい物音がしたので、敵かと二人は驚いて飛び上がる。
「今聞こえたね?」
「私は右手から、スキルトは左から」
スキルトは左から、アイリアは左から怪しい物音の正体を掴もうと、見に行く事にした。
二人は左右から、恐る恐るゆっくりと歩を進ませ、木造小屋の壁づたいに物音の正体へと向かう。
・・・誰だ?・・・
・・・何っ?・・・
そこには、白いフードを被りカーテンのような布を纏った宙を舞うオバケと、銃を構えた白いガスマスクと科学防護服の人物が居た。
彼等は奥の行商人らしき、バックパックを背負った黒い犬の獣人に暴力を振るっていた。
イモータルもカクヨムで書いてるからね。




