ゾンビ・ミュータントの死体は不気味だな 本当に気味が悪いわ
「コイツらは?」
「お仲間・・・」
スキルト・アイリア達は地面に横たわるゾンビ・ミュータント達の死体を見ながら呟く。
「じゃなさそうだわね」
「野生の魔物だな」
剥げた頭に僅かな髪の毛が生えた、醜い顔の赤黒いボロボロ肌の死体に、スキルト・アイリア達は不気味がりながらも観察する。
「きっと、残骸に隠れていたんだっ」
「これからは死角に気をつけないと」
スキルト・アイリア達は、完全な物言わぬ死体と化したゾンビ・ミュータントに背を向けると、中型装甲車が向かって行った都市部の奥に向かう。
左右に並ぶビルは灰で若干煤けたもののほぼ無傷な物や、倒壊して瓦礫と化した見るも無惨なビルが続く。
「この変は車が少ないな」
「その分、瓦礫が多いわ」
道路の上に大岩の如く点在する大小様々な崩れたビルの灰色の瓦礫、そして事故を起こしたトラック、折れた信号機に潰されたパトカー。
そんなガラクタの山が周囲に転がる風景には、陥没した道路の穴や逆に隆起したコンクリート片等も写る。
「誰も居ない、死んだ灰に包まれた町か」
「正にゴーストタウンって感じよね?」
スキルト・アイリア達の見る辺りの景色は物音はせず、おかしな静寂に包まれたまま風も吹かず、時間が止まったままのような空気が漂っていた。
「ぐぇっ」
「がっ」
「げぅ!」
そこに崩れたビルからノロノロとゾンビ・ミュータントが歩いてが現れた。
ざんばら髪、つるつる頭に、火傷後の痛々しいケロイド顔に、赤黒い腫れ上がったガサガサ肌。
見るもおぞましい姿のゾンビミュータント達は、四方八方から涌き出てきたかと思うと一斉に二人に向かって走りかかってきた。
「うわっ!!また現れたぞっ!」
「はぁっ!?しつこいわねっ?」
陥没した道路の穴から這い上がり、所々錆び付いた車の下から這い出て、ビルの二階から飛び降りて、瓦礫の中から飛び出る敵の群れ。
スキルト・アイリア達も驚いて銃を構えて、自分達を目掛けて突撃してくるゾンビ・ミュータント達を牽制するべく発砲する。
『バンバンバンッバンッバン』
スキルトは、サベージを腰から抜き取ると同時に両手で握りしめ、右側から遅い来るゾンビ・ミュータント達の眉間や胸を狙って両手で撃つ。
一、二発は外れてしまうが、瓦礫を被っていた者や、右側のビルの窓から飛び出て近づいてきた者の眉間を見事に撃ち抜く。
『パンパンパンパンパン!』
『バン!バン!バン!』
右手のユーベル・ルガーと左手のM39を撃ちまくるアイリアの銃撃は、ゾンビ・ミュータント達の足や腕に当たり、素早い動きを遅くさせる。
彼等は銃撃で足を負傷させられたことにより、動きを止められ更に追撃を撃ち込まれて何発も胸に銃弾を浴びせられて道路に倒れてしまう。
だが、ゾンビ・ミュータントの数は中々減らず、むしろ次から次へと増えるばかりであった。




