風呂上がりはサッパリするな! そんな事より、ご飯!ご飯!お腹が減ったわよ
「ふぃーー?サッパリしたなぁ~~」
「あぁ~~良い、お湯だったわあっ」
浴場から退室して来たスキルト・アイリアは、部屋を目指して廊下を進んで歩く、そして和室に戻り疲れた体をダラリとさせていると。
「ごめん下さ~~い?入っても宜しいでしょうか・・」
「はいっ?大丈夫ですよ」
「入っても宜しいです!」
女将レプシュの声が襖の向こうから聞こえると、スキルト・アイリア達はダラリとしていた体の姿勢を正し、女将レプシュに入っても宜しいですと答える。
「当宿屋の夜食に御座います、どうぞ召し上がって下さい」
女将レプシュはそう言って四角い木製テーブルの上に運んで来た料理の乗った御盆を置くと、静かに部屋から退室して行った。
そして女将が運んで来た料理は何と、丼物であり、御盆の上に置かれた紙にはサンダーナマズンの天婦羅丼と書かれていた。
「何コレ・・・」
「てんぷら?」
何だコレは?と言う顔をする二人であったが一口、サンダーナマズンの天婦羅を橋でつまみ口に運ぶと。
「あっ!美味いなっ!」
「うーん、美味しーー!?」
一口食べた事によりサンダーナマズンの美味しさが分かった、スキルト・アイリア達は早口でバクバクと勢い良く丼を食べた。
「食べ終わったけど、まだ御飯が食べたいな?」
「何だっけ、あのスーパーも閉まってる時間だろうし・・」
まだ食べたりないと言うスキルト、そして同様に腹を擦るアイリア、ここで彼等は荷物の中にモンスタータウンに有るジューグ&ヨー狐の店で買った食料の事を思い出した。
「有ったわね、確か缶詰とかが」
「そうだね、蜜柑の缶詰、桃の缶詰、肉の缶詰が有ったなぁ?」
アイリアが袋を漁ると中からは様々な缶詰の缶が出てきた、幸い二人の荷物の内で川に落ちた時に流された物は、スキルトの矢筒に納められた矢だけで有った。
「次は缶詰を食べ様ね」
「そうだね、腹が膨れるまで食べるとしようか」
アイリアが缶詰の蓋を開けて中の蜜柑を食べると、スキルトも桃の缶詰の蓋を開けて食べ始める、そして二人は蜜柑の甘酸っぱい味、そして凄く甘い桃の味を味わう。
缶詰に詰まったフルーツを食べ終わると、腹が膨れる前に眠く成り布団を敷いて、二人は直ぐに眠ろうとする。
「じゃあ寝よう」
「お休みさい」
疲れ果てて居たのか、スキルト・アイリア達は布団の中に潜り込むと、即効で朝まで仲良く熟睡してしまった。
翌朝目が覚めるスキルト・アイリア達は、目の前のテーブルの上に置かれた御盆が無く成っている事に気がついた。
「お早う、アイリア?」
「おはよ、御盆は下げてくれたのかな?」
布団から起き上がり目を覚ましたばかりの寝惚け眼のスキルト・アイリア達、二人は両手を天に向けて欠伸をする。
「じゃあ、チェックインするか」
「荷物を纏めたら、しましょうね?」
慌てて服を着て荷物を纏め始める二人、その後は荷物を纏め終えた二人は旅館の入口で女将レプシュに宿代を支払う。
「お客様、チェックインでしょうか」
「そうです、僕達は行商人の方々の護衛を請け負っているので早めにチェックインしようと思ってまして・・」
「そう言う訳で、私達も早く準備しないと」
女将レプシュに対しチェックインを伝える二人、しかし彼女はまだ早いですよと言って二人を引き留めようとする。
「お客様・・行商人の方々でしたら、まだ当旅館に居ります、あの方々は9時に出発する予定だとか・・時間は8時ですし今はまだ余裕は有りますよ」
「えぇ・・そう言えば出発時間は聞いて無かったな」
「それまで買い物でもして時間潰しをしましょう」
まだ早いですよと諭す女将レプシュの話を聞いたスキルト・アイリア達は、時間までスーパーで買い物をする事にした。
「では、チェックインですね・・御代は既に行商人の方々から支払われているので結構で御座います」
「あの人達、宿代まで払ってくれたんだ」
「親切な人達だね、後で感謝しないとっ」
既に宿代は支払われているので結構だと女将レプシュが言うと、スキルト・アイリア達は行商人ビリー&ジェシカに感謝しないといけないなと思った。
もう少しで都市部編に入りますので、そしたら仲間も増えるし話が面白く成る・・・かも知れない?




