宿屋で眠るぞ お風呂に入ってからね?
「さあ此方が、お客様の御部屋で御座います」
「ここが、僕等の部屋・・」
「ふむふむ、ここね~~」
女将レプシュが襖を開けると案内された部屋が見えた、そこには畳みの敷かれた和室で、四角い木製のテーブルが一つ有るだけの簡素な部屋であった。
「それでは、御夕食の時間に成りましたら、夕飯を運んで参りますので・・それまでは浴場にて体の汗と旅の疲れを流して下さい、浴場は廊下の右側を真っ直ぐ進んだ所に有ります」
「はい、分かりました」
「分かったわよ」
女将レプシュの説明を聞いた後スキルト・アイリア達は早速浴場に向かおうとする、だがスキルトは行商人の居場所を聞くのを忘れていた事を思い出した。
「あっ!しまったぁ~~行商人の居場所を聞いて無かった」
「仕方無いわよ、後で料理を運んで来た時に居場所を聞いて見ましょう」
困った顔を浮かべるスキルトに対し、仕方無いと声を掛けたアイリア、そんな彼女は汗でベタつく肌が気になる。
「それよりも汗を流して、サッパリして来ましょうよっ」
「そうだよね、風呂に入れば体も癒されるか・・よし行くか」
こうして、アイリアの提案に乗って、他にする事も無いし行くかと考えたスキルトは浴場に行く事にした、そして二人は早速宿屋の廊下を進み浴場を目指した。
「おっ!?俺達以外に御客さんが居たのか」
「珍しいわね、こんな田舎に何の用が有って来たのかしら?」
浴場を目指し廊下を歩いていた二人の前に他の宿泊客が現れた、浴場から出てきた宿泊客は背の高い男女で、一人は黒髪に赤い角が生えた黒い服装の男性で、もう一人は茶髪ショートヘアーの白装束の女性だった。
「あの、僕達は旅人で、色々有って村に立ち寄ったのでして・・」
「御二人は、どんな用事で宿屋に泊まったのかしら?」
「俺達は行商人のビリー&ジェシカだっ!」
「二人で物資の配達やら、武器弾薬の売買を行ってるのよ」
スキルトは素直に色々有って村に泊まったと答え、アイリアは二人に対して逆に質問をした、するとビリーと名を名乗る男性は自分と隣のジェシカの自己紹介をした、そしてジェシカは自分達の職業を説明した。
「二人は行商人何ですね、良かった砂漠を越えるのに護衛が必要だと聞いたので」
「それで物は相談何だけどね、私を雇って欲しいのよ・・どう、駄目かな?」
スキルト・アイリア達は目当ての行商人が見つかったので交渉を始める、雇って貰えるかは目の前のビリー&ジェシカの気分次第なのだ。
「ああっ!良いぜっ俺達はビークルに乗っているから、きちんと護衛してくれ」
「向こうに着いたら賃金は払うわ」
スキルト・アイリアの申し出を快く受け入れた、ビリー&ジェシカ達はビークルで荷物と共に二人を乗せると答えた。
「じゃあ明日は頼むぜ」
「今夜はバーイっ!」
そう言ってビリー&ジェシカは自分達の部屋へと向かって行った、その後二人は浴場の扉を開いて男女別れて脱衣所に進む。
「ここからは別れなきゃね」
「男女別々だからねーー」
仕方無しに別れた二人、こうして服を脱いだスキルト・アイリア達は湯船に浸かり、一時の幸福な時間を過ごそうとした。
「はぁ~~暖かくて気持ち良いなぁ」
体全体に暖かい、お湯を掛けたスキルトは湯船に浸かり長旅の疲れを癒す、そして彼は不意に考えこんでしまう。
・・・これからビルタウンに向かうんだよな・・強い敵や恐ろしい魔物が沢山居るに違いないな・・気を確りと引き締め無ければ・・・
スキルトは湯船に浸かると、これからの事を心配した、一方その頃アイリアは体を石鹸とスポンジで、体をゴシゴシと泡立てて洗いながら明日の事を考えていた。
・・・ふぁ~~気持ち良いわあーーー・・私の体に溜まった重たい垢が洗い流されて行く・・って!?そんな事より明日は護衛の仕事ね・・チンピラやら?魔物やらが出ないと良いんだけどねぇ・・・
一人体を洗いながら明日の仕事が無事に終わる事を祈るアイリア、体を洗い終えると彼女は湯船に肩まで浸かり、隣の浴場に居るスキルト同様に、長旅で疲弊した体と心を休めた。
喉がまだ痛いな。




