二人で店屋回りだ つっても二軒しか無いけどね?
座布団に座る小柄な男性は二人の姿を見ると、珍しい客が来たなと言う様な表情を浮かべた、彼の容姿は金髪に子供の様な顔立ちの体の小さな成人男性だ。
「おや、貴方等は見ない顔ですが」
「成り行きで、この村に寄った旅人です」
「んで、私達は腕時計を探しているの?」
店主のニーニーらしき人物が普段見かけない旅人の男女に声を掛けると、スキルト・アイリア達は成り行きで立ち寄ったと答えた。
「腕時計ですか・・安物に成りますが、頑丈で色が赤いのと青いのが、そこの棚に有りますよ」
二人が腕時計を欲しがっていると告げると店主のニーニーは、二人の左側の茶色い木製棚を指差した。
「これか、四角いのと丸いのが有るな?」
「青が四角で赤いのが丸いのね、決めたわっ!スキルトは青、私は赤いのっ!」
「二つ合わせて60連邦ドルに成りますが・・・」
青色の四角い腕時計と赤色の丸い腕時計を懐から取り出した財布と共に、カウンターへと持って行くスキルト・アイリア達、そして店主のニーニーは二人に腕時計の値段を告げた。
「はい、後は買う物は・・・」
「帽子も買おう、私はアレにするわっ」
代金分の連邦ドル札を財布の中から取り出したスキルトは他に買う物を探す、そしてアイリアは楽しそうに商品棚の陳列物を眺めていたが、目当ての物を見つけたのか?大きな声で親に買って欲しいと頼み込む子供の様にスキルトを呼ぶ。
「これかい、じゃあ僕は布を」
「・・・スキルトそれは帽子じゃあ無いわよ?」
スキルトは陳列棚からアイリアが選んだ帽子を取ると、今度は自らの欲しい物を買おうとする、それを横から見ていたアイリアは何それ?と言う様な顔を浮かべ、帽子じゃないわよとスキルトに言った。
二人が選んだ物は帽子と布で、アイリアが選んだのは唾の部分が黒く、正面にピンク色の錨が描かれた灰色のストレートキャップだった、一方スキルトが選んだのは長いオレンジ色の蜜柑が描かれた水色のタオルであった。
「アイリア・・僕はこの布が欲しいんだ、店主、これを下さい・・」
「はい、二つで4連邦ドルに成ります」
スキルトは布と帽子を店主ニーニーの前に出して代金を支払う、これで買い物は終わりそうな感じがしたが。
「まあ・・私はスキルトが布が欲しいって言うなら別に良いけど・・・あっ!それと、これを買い取ってくれる?」
突然アイリアが何かを思い出したかの如く、袋から二本のフルーレの様なデザートキラースコルピオンの針を取り出し、カウンターの上に置いた。
「これは、デザートキラースコルピオンの針ですなぁ~2本合わせて30連邦ドルで買い取りましょうか?」
「それで良いわ、広い物だし」
こうして、アイリアは倒したデザートキラースコルピオンの針を売る事が出来た、そしてカウンターの上に置かれた2本の針を
眺める店主ニーニーは呟く。
「2本繋げて物干し竿にでもするかな、それとも槍でも作るかな・・おっと!お客様、他に何か必要な物は有りますかな?」
「いえ、充分です」
「欲しい物は買ったわよ」
二人に対し、他にも欲しい商品は有るかと聞いた店主ニーニーの言葉に、スキルト・アイリア達は必要な物は揃えたから充分だと伝えた。
「じゃあ僕達は、この辺で」
「帽子、有り難うね」
「それでは、またの御来店をお待ちしてます」
スキルト・アイリア達が別れを告げると、店主ニーニーも挨拶をした、そして店を退出した彼等二人は次に宿屋の方へと向かった。
「この中だな、商人の人達が居るのは」
「見たいね、さあ早く行きましょっ!」
向かい側の地下の隠れ家の扉を開いた二人の前に、廊下の奥から女将の女性が現れた、女将は赤い布を肩から斜めにかけて下には白いスカートを履いた長い黒髪の褐色肌の人物であった。
「旅の方々ですね、私は当宿屋の女将でレプシュと申します、さあ此方へどうぞ御上がりに成って下さい」
女将のレプシュに宿に上がる様に促されたスキルト・アイリア達は、鞜とサンダルを脱いで廊下に上がり、先を歩く女将の後を追った。
もう一本直ぐに投稿します。




