ここは洞窟の村か? 何だか珍しいわね?
「来客が、あの洞窟から来るとは珍しいな」
「ああ、そうだな・・カヤック、或いはボートに乗って来たのか」
フロッグ、バット達は地下村チッカ・ドォークッツ・タウンを訪れた旅人である二人に質問する。
「いや?チンピラ達に追われて、亀裂に落ちて気がついたら地下空間に居たんだよ」
「そう言う訳なの・・そして、こっちの骨と皮だけの青年がスキルト、でっ超絶可愛いギャルの私はアイリアって言うの」
取り合えず目の前の魔物達は敵では無く、此方に危害を加える気が無いと言う事は二人も理解して、スキルトは村を訪れた理由を話した、アイリアは自己紹介と余計な事を喋った。
「超絶可愛いって自分で言うの?」
「そこ、五月蝿いわよっ」
自分で可愛いと言うのはと思ったスキルトは不意に口を滑らせたので、それを真横で聞いたアイリアは五月蝿いと指を指す。
「まぁまぁ御二人さん・・御互いに悪人じゃあ無さそうだから、村まで案内してやるよ」
「だな、俺は再び上空から巡回してるわ」
こうして、フロッグは旅人二人を村まで案内する事に成り、バットの方は地下空間の天井を目指して飛んでいった。
「じゃ!村まで行こう」
「行こうか」
「行きましょう」
洞窟の側から放れたフロッグの後を追って歩くスキルト・アイリア達、三人が歩いているのは壁際に作られた崖沿いの下り坂道であり、途中から道は壁から離れ村までグニャグャと蛇の様に曲がりくねっていた。
「あんた等は、悪い奴に追われて亀裂に落っこちて来たと言ってたが、そもそも何で追われていたんだ?」
スキルト・アイリア達が何故チンピラ達から逃げて来たのか問い掛けるフロッグ、彼は理由が少し気に成っていたのだ。
「実は・・・モンスタータウンを出発して、ビルタウンまで行こうとしていたら」
「チンピラ達の大集団と出くわしてね、それで必死で逃げてたら、今はチッカ村って訳よ」
今までの経緯の詳細を説明したスキルト・アイリア達の話を聞いた、この村の自警団員フロッグは納得する。
「そうか、ここ数年間は平和だったが近頃は何だか野生の魔物やチンピラ盗賊団も大分増えたからなぁ~~特に数日前からは都市部から避難して来た、チンピラ団がハイウェイに巣くってたって言うし」
二人の話を聞いたフロッグは都市部周辺の情勢を語る、彼は数年間の出来事を思いだして最近は厄介な敵が増えたと愚痴を溢す。
「それ何だけど、バルンと言う人がハイウェイなら安全だって言ってたんだけどさ・・」
「ぜんぜんっ!安全じゃあ無かったのよ、何がハイウェイなら安全だよっ・・聞いていた話と実際は違うじゃない」
そんな彼に対し、スキルトは安全だと聞いていたハイウェイがチンピラ達が多数待ち構えて居た事を聞き、それに憤るアイリアはプンスカと頬っぺたを膨らます。
「いや、そのバルンとか言う奴の言う通りだよ?恐らくは、二人がハイウェイを通った時はチンピラ達が集会か何かで大勢集まってたんだろう?」
フロッグは二人が通過したハイウェイに居た、チンピラ達の人数が大勢だった理由を推測する。
「それに先程言った通り、魔物が増えた都市部から大勢チンピラが逃げ出していると言う話も有るし・・だからハイウェイにチンピラが大勢居たのは仕方が無いし、そいつの話通り都市部や砂漠を強引に横断するのは危険過ぎるしな」
フロッグは一人語る、恐らくはバルンの話も間違っては居ないと、その推測を大人しくスキルト・アイリア達は。
「では・・僕等は、どうすれば良かったのでしょうか?」
「私達の前には砂漠、都市部、ハイウェイ、どれも敵だらけじゃない?」
頭に疑問符が浮かんだスキルト、何処を通れども敵しか居ない道をどう進めと言うのかとアイリア達は、フロッグに問い質したが彼はうつ向いて考えた後、直ぐ二人に対して冷静に答えた。
「君達は運が悪かったんだよ、通常ならチンピラ達も通行料さえ払えば命までは取らない・・・しかし?二人が歩いていた時には既に都市部の悪魔見たいな連中と合流して凶悪化していたんだよ」
彼は前方眼下に見える湖の側の村を見下ろしながら答える、その村チッカ・ドォークッツ・タウンは湖の畔の小さな川が幾つも合流する場所に存在した。
喉が痛い、今日は体調不良で仕事は休みでした、底辺労働者はツラいぜ。




