チンピラ達に見つからない様に・・・ 隠れて進まなきゃ・・・
ジャージ姿のチンピラは大型トラックの内部から階段を上り、銃座に着くフードを被ったチンピラの元に向かって行った。
『カンカン』
ジャージ姿のチンピラが階段をゆっくりと上る足音が、大型トラックの車体下に潜むスキルト・アイリア達の元にも聞こえて来た。
「お前の言う通り勘違いかもな?」
「だろう、敵なんて何処にも居ねえよ」
大型トラックの小屋の上部で話すジャージ姿のチンピラとフードを被ったチンピラ達と、自動車を積み上げた小屋の中で椅子に座って足を組んでAK47Sを両膝に乗せて眠るチンピラの隙を見て、小屋の向こう側に位置する黄色い乗用車の残骸まで移動しようと行動を起こすスキルト・アイリア達。
『・・行ったね?・・』
『・・僕達も行こうっ・・・』
二人は小さな声で話し合うと向こう側に位置する黄色い乗用車の残骸を目指して一気に駆け出す、先ずはアイリアが音も無く走り出し、その後を追ってスキルトもチンピラ達に見つからずに移動する。
『上手く行ったねぇ・・』
『そうだね、次は彼処だ?』
黄色い乗用車の陰に座り身を隠すアイリアと、その横から自動車の残骸と所々崩落したハイウェイの坂を凝視するスキルト、二人が次に進むべき道には更なるチンピラ達が見張りとして侵入者を待ち構えていた。
スキルトの隣からアイリアもチンピラ達に目を向ける、チンピラ達は左端に位置する木製の小屋に一人、右側の崩落したハイウェイの坂の上に一人、中央の土嚢には二人のチンピラ達が見張りに着いていた。
二人は注意深くチンピラ達の装備と行動を観察する、左端のチンピラは顔を布で覆い前進を黒い服装をしており手にはマンバ・ピストルを装備していた。
ハイウェイの坂の上に見張りに立つチンピラは紅い服装でドラグノフを装備しており、中央に積まれた土嚢に立つチンピラ達は防弾ベストにフリッツ・ヘルメットを被り、手にはPKP軽機関銃を持ち土嚢の上に銃身を乗せてデザートキラースコルピオンや重装備の旅人を獲物にしようと待ち伏せしていた。
『?・・』
『???』
チンピラ達の動きを凝視して行動を予測しようと考えた二人、スキルトは坂の上のチンピラを睨み、アイリアは小屋の窓から外を眺めるチンピラに注意する。
坂の上の見張りのチンピラは時折後ろに振り向き、遠くを眺めて大欠伸を欠いているらしく両手を天高く掲げていた。
小屋の窓から遠くを眺めるチンピラも立っているのが辛く成るのか、たまに下を向いて椅子に座る動きを見せる。
『左側から隠れて行こうね?』
『そして坂を上がろう・・・』
二人は正面の土嚢に立つ重装備のチンピラ達との戦闘は勿論、成るべく接触は避けて通るべきと考えて左端の小屋から土嚢裏を通り、ハイウェイを上る坂を目指して進む事に決定した。
『先ずは小屋からよね・・』
『ああ、早く行こうっ・・』
左端に位置する木製の小屋から外を眺めるチンピラの側を通るしかない、スキルト・アイリア達。
彼等は錆び付きボロボロに成った自動車とトラックの残骸の隙間を通り木製の小屋を目指して密かに進む、そして小屋の直ぐ側の赤錆たピックアップトラックの残骸まで来ると、どの様にして小屋の中に居るチンピラの目を欺き小屋の裏側まで回り込むか思案する。
『?』
『・・・』
スキルト・アイリア達は此方に目を向けるチンピラの注意を剃らすには、どの様な手段を講じるべきかと策を練る。
『アレ!使えそうじゃない?・・』
『アレか!アレは使えるよ・・』
アイリアが指差した側には崩落したハイウェイの瓦礫が積み上がった、灰と粉々に砕かれたコンクリの小山が有った。
「それっ!」
『カランッ!カン!カンッ・・コッ!』
スキルトは瓦礫の小山から小石程度の大きさの瓦礫を一掴みして、右側のジープまで勢い良く投げた。
すると小石はジープのドアに命中して道路に落ちると、跳ねてカンカンと音を響かせながら近くのハイウェイの柱にぶつかり止まった。
「なんだ!?」
「今音がしたぞっ!」
その音を聞いたチンピラ達は当然そちらに注意を向けた、物音がした方向に彼等四人は目を向けて敵が来たのかと警戒した。
雨で4連休に成るかも❗




