あれは?・・ ふーん何かなぁ?
スキルト・アイリア達がハイウェイ下を進んでいると、前方に鉄板や自動車を繋ぎ合わせた小屋が二つ見えた。
片方の小屋は大型トラックの荷台を改造して作られた物で、全体には小窓が取り付けられトーチカの様な造りと成っており、上部には鉄板と土嚢が敷かれ重機関銃が設置されていた。
反対側の小屋は乗用車を積み重ねて、車体を繋ぎ合わせたり、トラックを横倒しにして作られた異形の要塞を思わせる物だった、その手前には四角いオモチャの様な形状の警備ロボットが二体、警備に着いていた。
「あの建物は・・盗賊やチンピラだな」
「危ないわね?避けて通りましょうかしら・・」
二人は黒い乗用車の陰から隠れて小屋の様子を伺う、スキルトは二つの小屋を警戒しつつ見つめながら呟くと、アイリアもチンピラ達の潜む小屋を避けて通りましょうかと提案する。
「そうだね、でも砂漠は・・」
『ザーーー~ザザ~~』
アイリアの提案を聞いたスキルトは砂漠に目を向けるが、そこには海面に浮かぶ鮫のヒレの如く砂中を進むデザートキラースコルピオンの尻尾が見えた。
「あれじゃ~あ?砂漠は通れ無いわね・・」
それを見たアイリアも呟く、こうしてチンピラ達の小屋を避けては通れなく成った二人は、仕方無しに小屋の中で待機しているので有ろうチンピラ達に見つからない様に小屋を裏手を通り抜ける事に決めた。
「アイリア、静かに行くよ」
「ええ・・スキルト分かっているわ」
二人が自動車の裏側に身を隠しつつ左側の大型トラックの荷台を改造したチンピラ達の小屋に近付いて行くと、大型トラックの荷台の上部に一人のチンピラが登って来た。
「どうやって上がったんだ?」
「きっと梯子か階段でも有るのよ」
スキルト・アイリア達は隠密行動を一旦停止して、黄緑色の軽自動車の陰から大型トラックを凝視して、大型トラックの上部にどうやってチンピラが登って来たのか考える。
『ふあぁ~~~~あーーーぁハァー』
周囲に響き渡る程の大きな声で欠伸をする間抜けなチンピラ、その服装はフードを深く被り作業用のベストを羽織り、ジーンズを履いていた、チンピラの姿を確認すると二人は軽自動車の陰に身を潜めてチンピラが隙を見せるのを待った。
「やっぱり?何も居ねえなぁ~~」
チンピラは周囲を見渡すと土嚢に囲まれた重機関銃に向かって歩いて行く、その隙を狙いスキルト・アイリア達は素早く自動車の残骸の陰を音も無く通り抜け、大型トラックの直ぐ側まで無事に通過する事が出来た。
「奴は?」
「上よ!」
大型トラックの下に潜り込んだスキルト・アイリア達は、上部で重機関銃の分解掃除を始めるチンピラの様子を伺うと、直ぐに裏手から這い出て大型トラックから離れようとするが、
別の見張りのチンピラが要塞の様な小屋の中に居るのを確認したので再び大型トラックの下に隠れた。
「どうするの?・・・」
「これじゃあ進めないな?」
アイリアは自動車を積み上げた小屋の中に居るチンピラの姿を確認する、その姿は黒いバンダナを頭に巻いてゴーグルを顔に掛けて、黒いTシャツを着て灰色の短パンを履いていた、そしてAK47Sを構えていた。
一方スキルトは大型トラックの上部で重機関銃の調子を調べるチンピラの様子を確認して警戒していた。
「うーん、どうしようかなぁ?・・・」
「せめて音のしない武器が有れば・・」
アイリアは溜め息を吐いて、スキルトは困った表情を浮かべて、小さな声で愚痴を呟いた。
『ガタッバンッ!』
「!?」
「!!」
すると大型トラックの裏手側に顔を向けて潜んでいた二人の目の前に、突然何かが落ちてきた。
「誰かの声が聞こえて来たぞっ!誰かが居るのか?居るなら出て来いやっ」
中からは茶色のサングラスを掛けてアストラM900を右手に構える、太った紫色のジャージ姿のチンピラが現れた。
二人の目の前に落ちてきたのはチンピラ達が荷台の中から外に出る時に使うタラップとして使われている鉄板だった。
「誰も居ないのか?」
「ああっ?俺は何にも喋ってないぞ?」
太ったジャージ姿のチンピラの問いに対して、大型トラックの上部のチンピラはそう答えた。
「確かに聞こえて来たんだが・・」
「風の音でも危機違えたんだろう?」
ジャージ姿のチンピラと、大型トラック上部のチンピラ達が話し込んでいる間に、自動車の残骸を積み上げた小屋の中のAK47を構えたチンピラは椅子に座って眠ってしまった。
ツイッター面倒だわ。
何かヤル気無くした。




