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ミイラ青年と肉塊少女  作者: ◣₤▧₪▣◢◤◆◥◤₡でぶにゃーちゃん


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何故幻惑を?  魅せていたの?

奥の空き部屋の白色の丸いカフェテーブルの席に座るコーニィ、スキルト、アイリア

、キィーキィ達、全員が座ると静かな空気が室内を支配する。



『・・・・・・・・・?・・・』


その場に居たスキルトとアイリアは気不味い雰囲気の中で沈黙する、そしてコーニィは一息つくと右手を頬に当てて肘をテーブルに上に付けて、ヨーゼルとハリウス達、二人に夢を魅せていた事を話し始めた。



「あの親子に夢を魅せていた事だけれど?

それは彼等が寂しそうで可哀想だったからなのよ・・・」


「寂しそうだったから?・・・何故?」


「可哀想、あの二人が?・・・何で?」


切なげな表情でコーニィは親子二人に夢を魅せていた訳を話す、その理由を聞いて何故あの親子二人が寂しくて可哀想なのか?と首をかしげるスキルトにアイリア達。



「そうなの?・・・あの二人は、とっても寂しい思いをしていて凄く可哀想なのよ、だって彼等には母親が居ないんだもの」


「母親が居ない?・・」


「お母さんが居ない?」


コーニィの話を黙って聞いていたスキルトとアイリアは、あの親子二人には母親が居ないと言う衝撃の事実を始めて知った。



「あの二人のお母さんはね?・・盗賊に連れ去られて、その際に酷い怪我を負ったまま連れて行かれたらしく、もう生きているか、亡くなっているのかも分からないの」


「そんな過去があの親子に・・・」


「壮絶な過去だわね・・・」


更に詳しく、ヨーゼルとハリウス達親子に母親が居ない理由を詳しく話すコーニィ、そして盗賊に連れ去られた母親の話の内容を聞いたスキルトとアイリアは、あの二人も辛い過去が有ったのかと一言呟く。



「でね?・・あの二人はお母さんを無くしてから5年後に隣り町から、このモンスタータウンにやって来たの・・・そうしたら何と、行方不明に成った筈のお母さんが居たの」


「!?」


「?!」


コーニィが話した過去の親子の出来事を聞いたスキルトとアイリアは、このモンスタータウンで親子二人のお母さんが生きていた事に驚きの余り絶句する。



「と言っても本物じゃあなくて偽物だけどねぇ?・・・・・・」


「偽物ってもしかして?・・」


「コーニィ?貴女の事ね?・・・」


お母さんの偽物と言ったコーニィの言葉にスキルトとアイリアは、二人揃って目を丸くして偽物ってもしかして・・コーニィの事なのか?と言った。



「えぇ・・・そうよ、私の容姿が凄くあの二人のお母さんに、そっくりらしくてね?それで二人は隣り町から、頻繁に商売でこのモンスタータウンに行き来する様に成ったのよ・・・」


「ヨーゼルも?、ハリウスも?、お母さんが恋しくて容姿が良く似ている貴女の元にやって来ているのですね?」


「さっきの貴女の幻惑魔法も、せめて親子の夢の中だけでも、お母さんと一緒に過ごさせて上げたいからなのね・・」


哀れな親子二人が、このモンスタータウンに商売でやって来る理由を、お母さんに似ている自分と会いたくて訪ねる為だと話すコーニィ、居なく成った自分達のお母さんにそっくりな人物が居たら?それはやはり毎日会いに来るだろうなと思うスキルトとアイリア。



「だからね?・・何だか彼等の事を放って置けなくて・・・それに私は・・」


「どうしたのですか?・・・・・・」


「何か気になる事が?・・・・・・」


一言二言呟くと黙ってしまったコーニィを不思議そうに見つめるスキルトとアイリア二人は彼女が話し出すまで黙って待つ、そしてコーニィは一息吐くと再び話を語り出す。



「ハァ~・・・二人共驚くでしょうけど、私には過去の記憶が無いのよ?」


「えっ・・・」


「はぁっ!?」


コーニィが口走った第二の衝撃的な事実に只々戸惑うスキルト、アイリア、その事実を聞いた二人は記憶が無い?と言う事は、

魔族の一種、サキュバスであるコーニィはもしかしてヨーゼルの母親であり、行商人ハリウスの本当の妻であったのでは?と思う。



「もしかして貴女はヨーゼル、ハリウスと本当の親子であったのでは?」


「魔族になる前は人間だったって事?」


「そうかも知れないわね?・・・あの二人と居ると凄く落ち着くんですもの、それに三人で居る事が自然の様に感じるわ?」


スキルトとアイリアの本当の母親ではとの言葉に?、コーニィは自分でもそうかも知れないしそれが自然と感じると言うが、



「ただね?・・私が本当にあの親子の母親で妻なのか?良く似ているだけの赤の他人なのかは分からないのよね?・・・」


まるで一筋の希望の光りを棄て、全てを悟って諦めたのかの様に暗い表情を浮かべるコーニィ、彼女は一瞬だけだがスキルトとアイリアに暗い表情を見せてしまった事に気づき慌てて明るい無理矢理笑顔を作る。


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