敵だっ!!! 敵ぃっ!?!
「頭を下げてっ!」
「敵だっ!!」
真剣な眼差しを子供の背後の建物の室内の暗い陰に潜む敵に、アイリアはホルスターからユーベル・ルガーを取り出し、子供を助ける為に発砲する。
『バンッバンッ!』
「早く此方においでっ!!」
ユーベル・ルガーを発砲するアイリアの横からスキルトはブロードソードを構えながら室内の敵に突撃して行く、
「排除シマス!・・排除シマス!?」
建物の中に居たのは四角い胴体と頭の中型警備ロボットであった、体の装甲が非常に硬くアイリアの銃撃が全く効かない中型警備ロボットに対しスキルトは装甲の隙間や関節部を狙ってブロードソードを振るう。
「弱点を突けばっ!!」
中型警備ロボットの腰の接合部をブロードソードの刃で斬り付けるスキルト、彼は直ぐに再度斬り掛かろうとブロードソードを振るうが、
「敵排除!!・・・」
中型警備ロボットは胸元の装甲板を開き中から2問のレーザーガンの銃身を出し、赤く光る光線を発射してきた。
『ブォンッブォンッ!』
「うわっ危ない!?」
スキルトは発射された光線を済んでの所で右に跳んで回避する、光線の当たった地面には二つの焦げ後が残り、僅かな煙と共にシュウゥ~と小さな焦げ音を発していた。
「スキルト放れてっ!」
『バンッ!バンバンバン』
中型警備ロボットの開いた胸元を目掛けてアイリアはユーベル・ルガーとM39を再び発砲し、胸元内部の複雑な機械を撃ち抜く、
「ガ~~??・・戦闘力低下・・!!行動不能直前、行動不能直前、敵殲滅」
『バチバチバチバチ!?』
行動不能に成るまで追い詰められた中型警備ロボットは、スキルトとアイリアを狙って両腕から回転式2連装電磁機銃を発射して来た。
「避けなきゃっ!」
「ヤバいわっ!?」
二人は建物の外に逃げる、スキルトは窓から飛び出し、子供の腕を付かんで窓の下に隠れる、アイリアは建物の入り口の脇に身を隠し反撃する為に中型警備ロボットの様子を伺う。
「敵?・・」
「こいつで最後だっ!!」
「こいつで最後よっ!!」
中型警備ロボットの胸元目掛けて二人は銃撃を仕掛ける、スキルトはサベージを発砲し、アイリアはユーベル・ルガーとM39を発砲する。
「行動不能ッ!!行動不能ッ!!自爆ゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!・・」
『ドーーーーーーーーーーーーーーン!』
スキルトとアイリアの一斉射撃をくらって
最後に派手に自爆して部品を撒き散らした中型警備ロボット、スキルトは咄嗟に窓の下に頭を下げ、アイリアは直ぐ様建物の入り口の脇に身を隠し、爆発の衝撃と爆炎と破片から身を守った。
「終わったな?・・・」
「自爆したね?・・・」
戦闘が終了して緊張の糸が切れたスキルトとアイリアは、はぁ~?と溜め息を吐いて拳銃の弾装を装填すると今度は子供に質問をする。
「君の名前は何て言うのかな?」
「お名前を教えてね?」
スキルトとアイリアは焼け焦げた灰色の建物の壁際で子供に名前を聞いた、すると謎の子供は素直に名を名乗る。
「僕はヨーゼル、行商人の息子だよ・・」
「ヨーゼル、僕はスキルト」
「私はアイリアよっ」
名前を名乗ったヨーゼルに対し、スキルトとアイリアも名を名乗る、ヨーゼルに二人は更に質問をする。
「ヨーゼル、君のお父さんは何処に?」
「お父さんと、はぐれちゃったのね?」
ヨーゼルに保護者である彼のお父さんの居場所を聞くスキルトとアイリア、その質問に対しヨーゼルは素直に答えるが、
「それが場所は分かるけど・・お父さんはもうその場所には居ないんだよ?」
ヨーゼルは二人に答える、お父さんとはぐれた場所は危険地帯で例のロボット達4体が現れる場所であったと、
「あの場所で空からミサイル攻撃を受けて父さんはマンホールの穴の中に落ちたんだよ?・・だから生きていたとしても、その場所に居るかは?・・・」
「分からないのか・・・」
「捜しようが無いわね?」
ヨーゼルの話した内容にどうしようも無いと答えるスキルトとアイリア、しかし彼のお父さんが生きて居る可能性が僅かでも有るのならば、危険を承知でその場所に向かおうとスキルトとアイリアは決意する。
「じゃあ地下下水道を通って、その場所まで行こうかっ!」
「そうよ?・・お父さんを探しましょうよ!!」
「本当について来てくれるのっ!有り難うスキルトっ!アイリアっ!」
スキルトとアイリアは困り果てるヨーゼルを放っては置けずにヨーゼルの父を探しに行く事を決意した。




