町の裏口からスタートだっ! ロボット退治開始ィ~~
モンスタータウンの裏口から出た二人は、都市部へと続く所々砂埃の貯まった道路のアスファルトの上を歩く、二人はふと道路沿いに立つ高い看板に遠くから視線を向ける、都市部への道案内の看板にはこう描かれていた。
[・●・・?シ⚪ィー ・0・~]
「これじゃあ読めないね?」
「全然、分かんないわね?」
看板を見たスキルトとアイリアは何と書かれているか?分からずに困るが、そんな事よりも先を急ごうと都市部へと入って行った。
都市部の街並みはかなり荒廃しており、廃墟と言うより戦場跡地と言った方が正確かも知れぬ程に荒れ果てていた、二人が通る道の両側はかつては家族や恋人同士で居住していたのであろう焼け落ち掛かったマンションと、大勢のビジネスマンが働いていたのであろう崩れたオフィスビルの残骸が鎮座していた。
「高い建物ばかりだ?・・敵が潜んでいるかも知れないから気を付けようね?」
「死角から何が出てくるか分かんないものね?ここはオバケとか出そうだし」
死角や高所に潜む敵に注意をしながら歩く二人、スキルトは前方や高所に注意を向けアイリアは後方や建物の割れた硝子窓の影に注意を向ける。
あちこちに顔を向ける二人は先程から誰かに見張られている気配を感じる、スキルトは建物の中から聞こえて来る硝子の割れる音を注意深く聞き取り、音の響く陰の方にサッと顔を向ける。
たまに不意に聞こえる、カラカラと建物の瓦礫が崩れ落ちる音をアイリアは神経を集中して察知し、眉を八の字にして不安そうな顔を時折聞こえる音のする方へと顔を向ける。
「誰かに見られている?・・・」
「誰よっ!!出てきなさいっ」
「ひぃぃぃ~~~~殺さないでっ!」
背後の壊れた建物から何者かの気配を感じたスキルトはいったい誰が隠れて居るのか気に成り、敵だと思ったアイリアはM39の銃口を建物の陰に隠れる正体不明の敵に向ける、
「撃たないで下さいっ」
すると建物の中に潜んでいた何者かが正面の玄関から恐る恐る現れた、その正体は幼い子供であった。
「何者かな?・・・」
「気お付けてっ敵かも知れ無いわよっ!」
子供とは言え素性の分からぬ相手を信用する程アイリアは愚かでは無かったが、この幼い子供が危険な人物では無いと判断したスキルトは優しく声を掛ける。
「君は誰で、何処から来たのかな?・・・お父さんや?おかあさんは居る?」
「気を付けてスキルトっ!、子供に化けた魔物かも知れないし、もしくは子供の盗賊かも知れないわよっ?」
正体の分からない謎の子供に対し質問するスキルトに、まだ敵では無いのかと疑いの目を向けるアイリア、
「違うよぉ~アイツらのせいで、お父さんとはぐれてしまったんだよう~~?」
泣きそうな顔で説明する子供をスキルトは信用するが、アイリアはふと頭に疑問が浮かぶ?何故この子供はスキルトの姿を見ても怖がらないのかと、
「貴方・・何故怖がらないのよ?普通ならスキルトを怖がる筈よっ!」
「そっそれは?・・」
子供を不信に思うアイリアが質問を問い掛けると、子供は泣きそうな顔を止めて言葉に詰まる。
「それは?・・何なのかな?」
「それは・・お兄さんは優しい顔をしているからだよ?」
「優しい顔???僕はそんな顔をしてるかな?・・・」
直も問い詰めるアイリアに対し、適当に誤魔化した様な答えを述べた子供、スキルトはそんな子供に優しい顔をしていると言われ照れながら困惑する。
「絶対に嘘ね?」
「嘘じゃないもん!!僕はお兄さん見たいな優しい魔物さん達を、モンスタータウンで見たんだもんっ!!お父さんと一緒に」
嘘ねとアイリアが言った瞬間に物凄い勢いで反論する子供、彼は他にも自らが悪人では無いことを証明する為に幾つか証拠に町の事を話す。
「ミーカのお弁当屋さんやっ、バーダーにラザリナ、ジューグ、ヨー狐、ザックス」
「もう良いよ?君が怪しい物では無いことが分かったよ」
「ええ・・それだけ町の人の事を知っていると言うことは貴方は悪人では無いわね」
子供の喋った内容に、スキルトとアイリアは悪人や子供に化けた魔物では無い事を漸く理解して子供を助け様と近付き、
スキルトは腰の鞘からブロードソードをそっと抜き取り、アイリアは腰のホルスターからユーベル・ルガーを取り出した。




