後ろから誰が?
「おいっ!話を聞いたぞ、二人共良くやったな?・・」
不意に背後から声を掛けられた二人は驚きながら振り返る。
「サベージとイテリフ夫婦から報酬を払いたいから後で西側の畑に来いってよ、それから俺からもこれを受け取ってくれ?」
背後に居たのは?この町の警備隊員の一人バーダーで、サージラ、イテリフ夫婦が西側の畑に居るから報酬を受け取る様に伝えに来て、更に自らの懐からも報酬を出し二人に渡してきた。
「40連邦ドルしか無いが、弾代の足し位には成るだろう?・・」
「バーダーさんでしたか?・・・」
「脅かさないでよっ!」
背後から突然現れたバーダーに驚いた二人であったが、スキルトは敵では無かった事にほっと溜め息を吐き、アイリアは脅かさないでよっと言いながら、ぷんすかと怒り出す。
「悪りぃ悪りぃ~~?・・脅かす積もりは無かったんだよ、それより早く受け取ってくれ」
「あっ!はい・・有り難う御座います」
「報酬を有り難うバーダーさん」
報酬を渡すバーダーと、それを受け取って礼を述べるスキルト、アイリア、二人が報酬を受け取るとバーダーは踵を返して行だした。
「二人共、害虫駆除と狼退治有り難うな」
そう言いながら立ち去るバーダーに対してスキルトは質問をする。
「あの?バーダーさんは人間何ですか?、この町には何人か人間ぽい様な魔物の様な人も居ますが」
「そうそう、ミーカさんとかね?・・」
スキルトとアイリアはそう聞くとバーダーは立ち止まり、くるりと此方に振り向き作業服の胸のチャックを開きながら話を始める。
「ミーカが人間かどうかは知らないが?俺は人間じゃあ無いぞっ!時折立ち寄る旅人や商人を怖がらせない為に皮を被ってるんだ?・・・」
バーダーがチャックを開くとそこには傷だらけの体が有った、更にかれは頭の髪の毛を引っ張り頭の皮を脱いで二人に傷ついた顔を見せ付ける、
「あっ!!ゾンビ・・・」
「ひぃぃ~~!!!・・」
バーダーの素顔を見た二人は驚きの余り固まってしまう、スキルトはあっ!!と声を上げ、その横でアイリアは大きな悲鳴を上げた。
「おいおい?・・そんなに悲鳴を上げる事は無いだろう、お前達だってアンデッド何だからよ?」
「ま・・まあ確かに僕もアンデッドですが」
「私は見た目は人間よっ!」
バーダーの言葉に、スキルトは自らの菅平が骸骨に乾き切った人間の皮の張り付いただけのアンデッドだと思い、確かに僕もアンデッドですと答え、それに対しアイリアは私の見た目は人間よっ!とバーダーに反論する。
「ははっ!!幾ら見た目は人間でも雰囲気までは誤魔化せ無いぞ、お嬢ちゃん、あんたからはアンデッドの雰囲気が微かだけど出ているよ・・」
反論するアイリアに対し、バーダーは笑いながら雰囲気で人間じゃあ無いと言う。
「それで私達が魔物だって分かったのね」
「雰囲気で分かる物なんだ?・・・」
アイリアとスキルトはバーダーの話しに納得する、そしてバーダーは再び行だして町の方へと向かって行った。
「まっ・・そう言うこった、じゃあな?俺は警備の仕事に戻るぜ・・」
「さよなら、バーダーさ~~ん」
「バーダーさん、さようなら~~~」
町の方へゆっくり歩いて行くバーダーの後ろ姿にさよならの挨拶を言った、スキルトとアイリアはやがてバーダーの後ろ姿が小さく成るまで見送ると、今度は西側の畑を目指して歩く、
「今度こそ、早くサージラさんとイテリフさんに、駆除が終わった事を伝えなきゃ」
「そうね?・・そして報酬で新しい拳銃とアイテムを買わなきゃ、これからの戦いは酷しいわね?」
サボテン畑の中を進むスキルトとアイリアは早くサージラ、イテリフ夫婦に害虫駆除の終了の報告と新しい武器とアイテムの調達を考えながら歩いて行った。




