今度こそ畑の防衛戦だっ! 徹夜で作物をま~もれぇーー!
「さてと?・・サージラとイテリフの農場にまた着たけど」
「先ずは二人に、畑を警備する事を伝えましょう」
農場の入り口まで来たスキルトとアイリアは、サボテン畑に囲まれた農場の中央に位置するサージラとイテリフの家まで歩いていき、木製の扉をノックして挨拶をする。
「今晩はぁ~?」
「今晩は・・・」
扉を軽く叩いた二人がそう言うと、家の中から玄関へとサージラ、イテリフ夫婦が出てくる。
「あら?・・害虫ハンターさん、畑を荒らす虫を退治しに来たんですね!」
「ハンターさん達、警備の準備は宜しいですか?」
いよいよ夫婦の丹精込めて育てた作物を荒らしまくり、畑に被害をもたらしてきた害虫を二人が退治してくれる事を期待する、サージラとイテリフ夫婦。
「はい、何時でも退治しに行けます」
「私達の準備は万端よっ!」
サージラ、イテリフ夫婦に害虫駆除の準備は出来たと告げるスキルトとアイリア、そして自信満々に二人がそう言うと夫婦は、
「どうか、害虫を全て退治して私達が安心して作物を育てられる様にお願い致します」
「畑の脇に井戸が有ったでしょう・・彼処には台の上に載せられた自動ターレットが2問有ります、そこでミニフォートスコルピオンを退治して下さい」
サージラは二人に頭を下げて改めて駆除を頼み、イテリフは害虫がやって来る場所を二人に伝える、
この中睦まじいサボテン農家の夫婦は畑を散々に荒らして、夫婦の平穏な暮らしを悩ませる害虫が居なく成ってくれる事を願うと同時にミニフォートスコルピオンと戦う二人の無事を祈る。
「任せて下さい、では僕たちはこれで」
「期待して待っていて下さいねっ!」
悩める夫婦の為に、そして自らの日銭を稼ぐ為に、家から退出して夜のサボテン畑の間を通る二人、
夜空には美しい赤い月と青い月が爛々と輝き、その周りをキラリキラリと大小様々な星が月明かりに負けまいと眩い光を放射していた。
「ロマンチックな星空ね?・・・」
「そうだね・・・綺麗だ」
歩きながら星空を眺め、頬を緩ませ笑みを浮かべるアイリアに、共に眼球の無い空の眼孔を星に向け、光る星を見つめながら進むスキルト、
「畑の井戸に着いたぞ・・・」
「あれね?・・台に載せた自動ターレットってのは!」
サボテン畑の脇の井戸までたどり着き井戸を眺めるスキルトと、自動ターレットを指差すアイリア、自動ターレットは木製の2階位の高さの塔の上に載せられ、周囲一帯を警戒できる様に成っていた。
「此処で敵が来るのをまとう、武器の用意に、飲み物とお菓子の用意を・・」
「そうね?・・残弾数を数えたりしましょう、そしてチョコを・・・」
畑の脇の井戸の前でお菓子とジュースを用意して、飲み食いするスキルトとアイリア二人が呑気に構えてから数時間立ち、時刻が深夜と成り、辺りに静けさに包まれる丑三つ時に、
『カサカサッ』
『カサカサカサ、カサカサカサ、カサッ』
10匹ものミニフォートスコルピオンが畑の向こうの砂漠から二人の居る井戸に大挙して押し寄せてきた。
「足音がしたっ!起きてっアイリア!!」
「うーんうーん?・・・はっ!スキルトっ敵ねっ!!」
確りと見張りをしていたスキルトと、井戸の側で寝ていたアイリア、二人は交代で就寝しながら見張りを続けていた、そのお陰でミニフォートスコルピオンの接近に気づくことが出来たのだ。
「銃の用意をっ」
「出来てるわよっ!」
『バンッバンッ』 『バーンッ!!』
スキルトはM1900を構えて発砲して、ミニフォートスコルピオンの脚や鋏を撃ち抜いていく、
アイリアはM70を両手に構えて発砲して迫り来るミニフォートスコルピオンを一匹ずつ眉間を撃ち貫いていく、
スキルトの撃つ弾は迫り来るミニフォートスコルピオンを足止めして、アイリアの撃つ弾は引き続き眉間を貫いていく、
そして4匹のミニフォートスコルピオンが倒れ砂漠の砂の上に骸を晒していく、残る6匹のミニフォートスコルピオンは直も畑のサボテンを食い荒らさんと迫る。




