砂漠狼の襲撃
「砂漠狼?・・」
「って・・何?」
虎男と仲間達が町の反対側の方へと駆け出して行くのを見たスキルトとアイリアは、砂漠狼の襲撃に自分達も加勢しに行こうと決める。
「襲撃だって行こうっ!!」
「うんっ!助けましょうっ」
町の反対側を目指し急ぎ駆け出すスキルトとアイリアは町の中を突っ切って商店街の向かい合った、お弁当屋と揚げパン屋、の間を通って町役場を過ぎて町の反対側の入り口まで来た、
町の反対側は都市部の入り口に成っており、そこから沢山の砂漠狼達が走って来るのが遠目でも確認出来た。
「撃てっ!!」
「撃てっ撃て」
12人程の魔物が見張り台や土嚢の裏から銃を発砲して砂漠狼を撃ち殺していた、砂漠狼達は群れで襲撃して来たらしく、おおざっぱに数えても40匹程は居た。
「狼共がっ!、何で何時もよりこんなに数が多いんだよっ!!」
濃い緑のTシャツにジーンズと言う、ラフな格好の腕と頬に薄緑の鱗の生えた女性がレーザーライフルを撃ち、狼を一匹ずつ仕留める。
「僕たちも狼を追い払おうっ!」
「そうねっ!!やっつけちゃいましょう」
加勢しに来たスキルトとアイリアも銃を手に砂漠狼に立ち向かう、スキルトはM1900を右手に構え、アイリアは背中に背負ったレミントンM70を両手に確りと構えて砂漠狼達を狙い撃つ、
『ドンッドンッ!』 『ドーンッ!!』
スキルトとアイリアも土嚢の側から砂漠狼達に向かって銃撃を加える、そして周りの魔物達も銃を発砲して応戦する。
『ドドドドッ』 『ドンッドンッドンッ』
「皆っ!!撃ちまくるんだよっ」
『ブォッン!ブォッン!』
鱗の生えた女性は仲間達に指示を出しつつ自らも、レーザーライフルを発砲して砂漠狼達を一匹づつ撃退していく、
「ガルル!」
「ガルルルッ」
やがて砂漠狼達は銃弾に体を貫かれて段々と数を減らしてゆく、そして魔物達の銃弾の射線上をすり抜けた7匹の砂漠狼達が、スキルトとアイリアに狙いを定め一斉に襲い掛かる。
「うわあっ!?此方に来たっ!」
「来るなら撃つだけよっ!!」
自分達に襲い掛かって来る砂漠狼に応戦するスキルトとアイリア、M1900の銃口を向けて発砲するスキルトに、重いM70ライフルからM39ピストルに武器を変えて発砲するアイリア、
『ドンッドンッ』 『バンバンバン!!』
スキルトの撃った3発の弾の内1発は砂漠狼の体を貫いたが、他の弾は外れてしまい砂漠狼達の残り6匹は二人に牙を突き立てんと直も迫る、
それをアイリアは素早くM39で砂漠狼の頭と胴体に銃弾を撃ち込み見事に3匹も仕留める。
「ガルルウゥッ!!」
「ガルルルルルルーー」
「近付いてきたっ!」
「ヤバイわっ!!」
砂漠狼の残り3匹の内一匹がスキルトの胸を目掛けて飛び掛かってきた、スキルトはその砂漠狼をM1900を素早く捨てブロードソードを腰の鞘から抜き取り砂漠狼の頭の下顎を撥ね飛ばす、
「ガルっ!?・・・」
「やったか?」
スキルトは狼を1匹仕留めたが、アイリアは自らに襲い掛かって来た2匹の砂漠狼をM39で応戦して1匹の体を撃ち抜くが、仕留め損なった最後の1匹に飛び掛かられて馬乗り状態にされてしまい、
「ガルルッガルルルル!!」
「うっ!!放れてぇっーーー」
砂漠狼はアイリアの喉元を噛みきろうと大きなアゴを開き、アイリアはジャックナイフを砂漠狼の喉に突き刺そうして激しい、もみ洗いになる。
「アイリアーー!!」
スキルトは走りだし、アイリアの上で暴れる砂漠狼を横から丸楯で弾き飛ばす。
「キャンッ!!」
「止めだっ!」
スキルトは砂漠狼の胴体にブロードソードの切っ先を深々と突き刺し、最後の砂漠狼の息の根を止める。
「これで最後の1匹を仕留めたのか?」
「危なかったわ・・ありがとっスキルト」
戦いが終了して体から力が抜けてグッタリとするスキルトと、その場で力無くへたり込むアイリア、そんな二人に鱗の生えた女性が近付いてきた。




