表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
断罪された悪役令嬢は、数字で王都を締め上げる ~辺境領再建から始まる経済戦争~  作者: 白鷺ユウ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

42/46

第41話 密談

円卓には、二人だけ。


レオポルドは、静かに椅子に座る。


「強いな」


突然の言葉。


「何がでしょう」


「恐れを隠す力だ」


私は、わずかに笑う。


「隠しておりません」


彼は、わずかに目を細めた。


「断罪の地に戻るのは、容易ではなかったはずだ」


沈黙。


「……容易ではありませんでした」


正直に答える。


彼は続ける。


「私は地方を軽視していない」


「存じています」


「だが国家は、感情で動かぬ」


「地方も同じです」


静かな応酬。


レオポルドは、ゆっくりと言った。


「お前の構造は理解できる」


その一言は重い。


「だが、速度が速い」


「停滞は毒です」


「急進も毒だ」


視線がぶつかる。


彼は、初めて本音を見せた。


「私は幼少期に、地方反乱を見た」


声が低くなる。


「中央の統制が弱まり、飢えが広がった」


だから彼は、秩序を守る。


「お前の改革が連鎖すれば、制御できぬ」


「制御するのではなく、設計するのです」


沈黙。


レオポルドは、静かに言った。


「ならば提案しろ」


「提案?」


「国家の中で機能する地方モデルを」


試験だ。


私は、深く息を吸う。


「条件があります」


彼の眉がわずかに動く。


「地方代表による常設協議機関」


「……中央に地方席を設けろと?」


「対立ではなく、制度化です」


長い沈黙。


レオポルドは、静かに立ち上がった。


「大胆だ」


「現実的です」


彼は、窓の外を見た。


「お前は危険だ」


「光栄です」


一瞬。


彼は、わずかに笑った。


「だが、有用でもある」


静かな言葉。


「時間をやる」


「設計案を出せ」


「国家の中で生き残れる構造を」


彼は振り返る。


「失敗すれば」


瞳が冷える。


「容赦しない」


私は、深く礼をした。


「望むところです」


扉が開く。


私は、断罪の地を後にする。


だが今回は、追放ではない。


交渉だ。


国家と地方の、新しい形を賭けた。

本話もお読みいただき、ありがとうございました!


少しでも続きが気になる、と感じていただけましたら、

ブックマーク や 評価 をお願いします。


応援が励みになります!


これからもどうぞよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ