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婚活パーティは魔王城で!  作者: 寿 明結未(ことぶき・あゆみ)
第三章 婚活の前にやることが多すぎる件

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第42悲劇 自堕落パジャマライフと、尊い気配

ブックマーク、評価、感想、誤字脱字報告ありがとうございます。

 タケシさんが諦めるまで、私達は拠点にこもることにした。

 ミルクちゃん曰く、二日もすればいなくなるだろうと言うことだったので、私達もそのつもりで家の中でゆったり過ごしていた。


 その間、持ち物の整備も行った。

 充実した引きこもりライフの中、私達は知ったのだ。


「異世界の調理とお菓子がやばい」

「ソレナ!」

「お菓子は特にまずいな……いくらで入ってしまう」

「私ハ飲ミ物ネ! ……美味シイネ」

「あらあら♡ 異世界の味の虜ね♡」

「あ、ミルクちゃん」

「皆意外と辛いのが好きだったのは予想外だったわ♡」


 そうなのだ。

 キームーチィ鍋を全員で食べた。

 美味しかった。

 みんな汗だくになりつつ食べて、冷えたラガーを飲んで身体が整った!

 最高だったもの!


 また、その後に入るお風呂が最高で……。

 気持ち良くて、ついつい、のぼせそうだったわ。

 

「皆辛いのが好きっていうのが分かったから、今日はカーレーにしてみるわ♡」

「ミルクのご飯で」

「肥エテシマイソウネ!」

「今度魔物の集落で少し運動しますか?」

「「いいね!」」

「チョットシタ運動ニハナルヨ」

「筋トレはいつもしているがな!」


 ノリノリで語り合う時間。

 自堕落にパジャマ姿で過ごすというのも悪くないわ!


「ダンダくんも辛いの好きなですね」

「はい、香辛料ってこの世界では結構流通してますが、ミルクさんの作る料理は洗練されてて凄く美味しいです!」

「んふふ。ねぇ? 皆で婚活成功したら、同じ村で住まない?」

「「いいね!」」

「いいですね~!」

「住むとしたら、どの村になりそうですか?」

「そこも含めて考えていきたいわね♡」

「案としてはゴルバディス大商店の支店があるところがいいなぁ」

「となると幾つかあるが、〝オウーマイーガ街〟は住みやすそうだったな」

「ソウネ、アソコは住ミヤスイヨ」


 皆婚活に成功したら、同じ村か街に住むのだと思うと寂しさもない!

 いつでも会える仲間がいるって素敵だわ!


「その時は、落ち着いたらお店でもやる? キームーチィ鍋の店とか♡」

「最高ネ!」

「色々夢が広がるな!」

「皆さん……あの……婚活に成功したらもう冒険者はなさらないので?」


 手を上げて声を上げたのはダンダくん。

 確かに冒険者を続けてもいいけど……。


「ダンダ、我らは婚活と言う使命を持っている。それすなわち結婚。わかるな?」

「は、はい!」

「結婚の先には何がある」

「えっと」

「イッツ・マイ・ベイビー」


 凄い、バリトンボイスで言ってのけたキャシーかっこいい!

 

「子供を抱えて冒険者は出来ないだろう」

「確かにそうですね……」

「ダンダくんもその時は一緒にお店やる?」

「それだと、俺も婚活しないとですよね?」

「そうなるわねぇ♡」

「婚活……」


 その一言を口にすると、目はちらっとキャシーを見ている。

 ああ、もう、いじらしい!

 そしてキャシーが鈍感なのがまたイイ!

 お願いキャシー! 

 ダンダくんの熱い想いを受け止めて!


「そうか、ダンダも婚活か」

「そ、そうですね!」

「互いに良き相手を捕まえようぞ!」

「俺の場合、タックルしてもビクともしなさそうで……」

「ほう?」

「いえ、あまり気になさらないで下さい。いずれ男を見せます!」

「うむ! 焦らずにな!」

「はい!!」


 あああ……。

 異世界風に言うと尊い……。

 ダンダくん頑張って!

 びくともしなくても、コバンザメみたいに離れなきゃいいのよ!


「ダンダくん、恋愛は自由よ♡ 頑張って!」

「は、はぃ……」

「応援シテルネ」

「ああああ……もしかして」

「「「うふふふふふ♡」」」


 毎回尊いを頂いております!

 ありがとうございます!!


「頑張ってね♡」

「ひゃぃ……」


 真っ赤になりつつうつむく初心な心をもつダンダくん!

 私達三人は、君の恋を応援してるぞ!


 そんな私達が応援している中、キャシーは豪快にラガーを飲み「ダンダにも相手か」と呟いていた。

 脈ありなんじゃないの? っておもったけど――。


「碌な女性でなかったら、拳が飛ぶかもしれんな」

「えええええ!?」

「はっはっは!」


 そんな事を言うキャシー。

 気付いてないのか、まだ自分の気持ちに鈍感なだけなのか……。

 ダンダくんには、本当に頑張ってほしいと思った瞬間でもあった。

 

 翌日には拠点を出てモッチョモッチョ街へと走り出した私達。

 タケシのことなどスッカリ忘れていたのだけれど――……。


「見つけたぞミルク!」

「「「……」」」


 モッチョモッチョ街の入口にテントを張り、タケシが仁王立ちしていた。

 彼が急いでテントを片付けている間に、横をすり抜け街へと入っていったのであった。

 

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