第24悲劇 プロポーズと結婚は爆速スピーディーに!!
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かくして、次の日から私とミルクちゃんのデートが始まった。
最初のデートはなんと!
「イサミン、おうちデートしてみない?」
「おうちデート?」
「そそ、拠点で二人で過ごすの♡」
「二人だけの……空間」
「どう?」
「でも……心の準備が……」
「手取り足取り……甘やかせてあげるわ……♡」
「はぅん♡」
こうして、最初は「おうちデート」という名の「拠点デート」を楽しむことになった。
お互い珈琲を用意して、普段着で、ソファーに隣同士で座って他愛のない会話を楽しむ。
何時も以上にボディータッチが多いのが気になったけど、ミルクちゃんに甘えて幸せに過ごしていたのは間違いない。
異世界のお菓子を満喫して、時折頬にキスされて、顔を真っ赤にしながら過ごす時間はとても甘くって……。
「もう、ミルクちゃん甘いです……♡」
「これでも、必死なのよ?」
「と言うと?」
「最近、イサミンが他の誰かに狙われてる気配を感じて、不安だったの。もやし魔王にイサミンが捕られないように」
「あ、そう言えば異世界に戻らされる魔法というのが不完全だって」
「そうそう、その事なんだけど……」
「私に出来ることでしたら何でも!」
思わず身を乗り出してミルクちゃんに伝えると、彼女はびっくりした様子で私を見てからフッと笑い、「ならお願いしようかしら?」と口にする。
「その方法はね?」
「はい!」
「貴女の人生に、私を入れてることなの」
「ワタシの人生に……ミルクちゃんを入れる?」
「つまりその……伴侶として認めたうえで……結婚指輪が必要なの」
「結婚……指輪、伴侶……」
「つまり……伴侶として認める、ってことよ」
「私が、ミルクちゃんのこの世界での……故郷になれますか?」
思わぬ問だっただろうか?
彼女は目を見開いた後、柔らかく微笑んで――。
「貴女が私の故郷になってくれるなら……それに勝る幸福はないわ」
「――ミルクちゃんっ!」
「アタシの故郷になってくれる?」
「無論です!」
「嬉しいわ! じゃあ早速明日、結婚指輪を買いに行きましょう!」
「はい!」
「今日までは……恋人同士で」
「ふぁ!♡」
私を抱き寄せて額にキスするミルクちゃんにドキドキしつつも、なんとなく男の香りがして……妙にドキドキしちゃう。
ミルクちゃんはオネェじゃないの?
……男の人、なんだよね?
凄く今男の人の香りがするわ……。
「ふふ♡ アタシ、イサミンの前ではオネェでもなく、男になるみたい……」
「そんな……男だなんて……」
「男のアタシは嫌い?」
「嫌いじゃ……ないです♡」
「嬉しい……じゃあ……唇にキスさせて?」
その言葉にチュッと唇を吸われる。
ああ……大人の階段を、踏み外しそう。
真っ赤になりつつ、二回、三回と口を吸われて、耐えきれなくて両手で顔を隠す。
「これ以上は無理ですぅぅぅ!!」
「ん~~物足りないけど仕方ないかな? これ以上は……ね?」
「ひゃい……♡」
「イサミン可愛い」
「ひゃあ……♡」
首を撫でられ抱きしめられる。
ミルクちゃんになら……何されてもいいのに、羞恥心が勝って出来ない。
「ミルクちゃんずるいです……こんなに素敵だったら……他の人に捕られちゃう」
「安心して? アタシが心から愛してるのは貴女だけだし、イサミン以外の……そうね、キャシーやナンシーはともかく、他の女は……芋みたいなものよ」
「芋」
「そう、芋」
「お芋、美味しいですよ?」
「んー。どれも一緒に見えるってことね」
「なるほど!」
「だから、アタシにはイサミンだけ♡」
「私もミルクちゃんだけです♡」
「相思相愛ね……」
「はい……相思相愛です……」
お互い抱きしめ合いつつもう一度深いキスをする。
ああ、幸せ……。
私の婚活の為に動き始めたのに、ミルクちゃんに絡め取られてしまった。
でも、ナンシーやキャシーの婚活があるからね!
「私達が結婚しても、キャシーとナンシーの婚活には手助けしましょう!」
「無論よ! それに、もやし魔王から互いを守るために結婚したって言えば納得してもらえると思うわ!」
「そうですね!」
「でも、ふたりきりで甘い時間を過ごすのは……おうちデートだけで……ね?♡」
「あ、あ、あ」
「あ?」
「赤ちゃんは……まだ早い、ですよね?」
その一言にミルクちゃんは目を見開いて固まった後、プッと吹き出して――。
「まだまだイサミンを味わいたいもの! 残り二人の婚活がうまくいくまでは我慢するわ!」
「はい!」
「でも、将来は……ね?」
「ええ! 幸せにしてみせます!」
「お互い幸せになりましょう? 二人だけの故郷を作るのも、またいいわ」
「そうですね!」
こうしてお互い寄り添い合いながら今後の話をする。
その間は特別幸せで、翌日、本当にいいのかと何度も確認し合った上で……結婚指輪を互いに購入し、教会で夫婦となる契約書も書いて出したわ。
キャシー達も全員祝福してくれる中での、夫婦となったお祝い。
お互いの薬指に輝く結婚指輪を見て、キャシーは強く頷き、ナンシーは「素敵ネ!」と喜んでくれた。
「トントン拍子で結婚まで行きましたね! おめでとうございます!」
「ありがとうダンダ♡」
「前々からミルクは勇者のことになると人が豹変するくらい凄かったからな」
「皆ニ、ダダ漏レダッタネ!」
「いやん♡ 恥ずかしい♡」
「ダカラ、幸セニナッテクレテ、嬉シイヨ!」
「我達の婚活に付き合わせていいのか?」
「無論です! 全員婚活成功して、パァーッと解散しましょう!」
「そうだな! 全員婚活成功して」
「幸セノ中デ、解散ネ!」
こうして、私達は新たな目標を胸に、一週間後はダンジョンに向かう。
第二の婚活会場だ!
「イサミン」
「はい?」
「次の婚活会場は、少しきっと荒れるわ」
「ええ、気合を入れましょう!」




