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第5話 出会い編アフター
「今日も人、多いね」
配信画面にコメントを打ち込んで、送信ボタンを押す。
すぐに流れていく文字の帯の中に、自分の一行が紛れ込んでいくのを眺めた。
「うわ、今日もめちゃくちゃ来てる!」
「ありがと〜、初見さんも常連さんも、みんな楽しんでってね」
画面の中のあなたは、前よりもずっとテンションが高い。
名前を呼ばれているのは、見慣れないアイコンばかりだった。
「○○ちゃん、いつもギフトありがとう!」
「××くん、そのコメントおもしろすぎ」
そのたびに、あなたの視線が画面のどこかを追いかける。
そこに「わたし」の名前がないことに、気づかないふりをするのも、だんだん慣れてきた。
「すごいね。バズってきたね」
もう一度コメントを打つと、今度はタイミングよく、あなたの目に引っかかった。
「あ、〇〇(わたしの名前)も来てくれてる!
ずっと応援してくれてるおかげだよ。ありがと」
その一言に、胸の奥がふわっとあたたかくなる。
たぶん、前より簡単に言えるようになった「ありがと」なのに、
まだそれを特別だと思ってしまう自分がいる。




