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ページを閉じた私の向こう  作者: みなありす


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37/38

第37話 それでも、もういい

あなたとのトークルームには、

『了解。』で終わったままの画面が、そのまま残っている。


小さな吹き出しが最後の一行で止まったまま、

その先に続くはずだった会話だけが、

ぽっかりと空白になっている。


「自然消滅だけは、やめてね」

「そういうことはちゃんと言うよ。絶対別れないから」


あの夜のやりとりが、頭の中で再生される。

言葉の温度も、送信ボタンを押したときの鼓動も、

まだ、はっきり思い出せてしまう。


結局、

あなたから「別れよう」という言葉は、

わたしのカマがなければ、

きっと一生届かなかったのかもしれない。


約束は、最後まで少しだけ、

いびつな形のままだったのだと思う。


それでも、もういい。


あのトークルームに、

これ以上、新しい言葉を重ねなくていいと、

ようやく自分で自分に言ってあげられた気がした。

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