↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ページを閉じた私の向こう  作者: みなありす


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
34/38

第34話 最後に交わした了解

「コーヒー、届きました。ありがとう。

 今までのお手伝いは、これで終わりにします」


送信ボタンを押す。


指先から、ひゅっと力が抜けていく。

テーブルの上のスマホだけが、小さく光っていた。


しばらくして、画面に「既読」がついた。


心臓の鼓動だけが、無駄に大きく聞こえる。

たった二文字を待っているだけなのに、

数分が何倍にも引き伸ばされたみたいだった。


そのあとに届いたのは、

たった一言だけだった。


『了解。』


句読点まできっちり付いたその二文字が、

コーヒーの箱よりも重く感じた。


これで本当に終わるんだ、と頭では理解しているのに、

どこかで、まだ何か続きの言葉を

期待していた自分がいたことにも気づいてしまう。


自然消滅だけは、たしかに避けられた。

約束は、ギリギリのところで守られた。


それでも、守られた約束の形は、

想像していたものとは、少しだけ違っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。