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第3話 出会い編
「おはよー」に「おつかれー」で始まった、初めての対面。
「もうすぐ空港に着くよ。」
そうメッセージを返して、
五分後、バスは静かに停まった。
ドアを出て、コンビニの看板を探す。
それらしい後ろ姿を見つけて、
わたしは思いきって声をかけた。
「おはよー」
振り返ったあなたは、
いつもの声で、こう言った。
「おつかれーー」
スタンプでも、コメントでもなくて。
はじめて、リアルで会った瞬間だった。
デパートと公園とアイスクリームで、あなたが「現実」になった。
ぎこちない挨拶のあと、
ふたりでバス乗り場へ歩いていった。
市街地行きのバスに乗り込んで、
午前十時ごろ、デパートをぶらぶらして、
公園のベンチでアイスを食べた。
たわいもない話で笑い合うたびに、
「配信者」と「リスナー」だったはずのふたりが、
少しずつ、ただの「あなた」と「わたし」になっていく。




