14/15
第14話 約束のその先編
「これって、わたしじゃなくても良かったのかな」
その考えが一度浮かぶと、
もう、頭から追い出せなくなった。
無給で手伝っていることも、
仕事としての線引きがないことも、
ぜんぶ「好きだから」「応援だから」でごまかしてきた。
でももし、わたしが突然全部やめたら、
あなたは、ちゃんと困るだろうか。
そのとき初めて、怖くなった。
「最近ちょっとしんどい」と打てば、
返ってくるのはいつも「気のせい」「考えすぎ」。
わたしの不安は、「ネガティブな性格」のせいにされて、
本題には、いつも触れられないままだ。
このまま、
わたしの中だけでモヤモヤを育てていったら、
きっと、いつか爆発する。
そうなったとき、いちばん困るのは誰だろう。
「それだけは、やめたいな」
ため息と一緒に、その言葉がこぼれた。




