8話 イレギュラー
それは、あまりにも速い別れであった、楓さんは下半身と上半身が、それぞれ別れていた、一目見ただけでも、それは死体であるという事がわかった、わかってしまった、俺は立ち尽くしていた、
「………クソ….」
そう、呟き、懺悔をすることしかできなかった、足音がまた聞こえてきた、まだどれくらいいるのだろうか?まだ生きている生徒はどれだけいるのだろうか?
「…こんなとこで、止まってる場合じゃないな」
そして、足音の正体の方角に俺は目を向ける、すると、そこに居たのは
「せ、先生……?」
「未来さん……」
未来さんだった、生きててよかった、それしか思わなかった、だが、
「か、楓……?楓…?」
俺の後ろにある死体に、未来さんは呼び掛けていた、反応する訳がなかった、もう、楓さんは死んでいるのだから、
「楓!返事してよ!お願いだから!」
「未来さん、楓さんを連れて下山してくれ、下山したら教師達がいる、頼んだ、そして、ごめん」
俺はそう言って山奥へとさらに進んでいった、進んで、進んで、進んで、死体はどれくらいあっただろうか、覚えているだけでも300ほどはあった、少なくとも300人以上が犠牲になっている
次の瞬間、後ろから、光線のようなものが飛んで来た、俺はそれに対応が出来なかったが、頬を掠める程度で済んだ、
「誰だ…?」
「はは、醜いな調停建、大切な生徒を亡くして、そんな落ち込むことか?」
「あ?」
俺の怒りのゲージは満タンになった
「ハハハ、そう怒るなよ、そんな簡単にキレるから、お前はあの世界から追放されたのじゃないのか?」
「黙れよ、つうかてめぇはだれだ」
そいつは、仮面をしていた、もしかすると、俺の過去を知っている人物なのかもしれない、だとすると、誰だ?俺の過去を知る者は少ない、その中でこんな事をする奴は…1人居る
「お前、中島か?」
「どうだろうなぁ!」
そう言って、光線をパナしてくる、だが、中島は【無能力者】のはず、実は異能を隠していた?とにかく、俺はコイツを殺す、そして、俺は呟いた
「〔一式〕」
と、そうすると、目の前にまで来ていた光線が、割れる、2つに割れた、
「相変わらずだなぁ!?」
「黙れ、そんで死ね」
〔一式〕とは、俺が適当に考えた、技の名前だ、一式ってことはもちろん、他のもある、ただ、今は見せないが
「ほらぁ!これは避けれるかぁ!?」
俺の四方八方を光線が囲む、俺は〔一式〕を使って光線を捻じ曲げ、光線と光線同士をぶつけ、相殺させる
「まだまだ……!」
「だから、黙れって、不快だ死ね」
俺は〔一式〕で、目の前に居る奴を八つ裂きにした、
「あっ………がっ………ぐぅ」
「まだ、生きてるのか、じゃあこれで死ね」
そうして、俺は〔一式〕を使った、が目の前に居る奴が死ぬ事はなかった、
「危ないですなねぇ、この方を殺すつもりですか?」
「誰だよ、お前」
「質問を質問で返さないでいただきたい、ですが、今回はここまでです、ワタクシ達は帰らせていただきます、では、また、お会いしましょう、調停建さん」
「お前!待て!」
だが、遅かった、奴らはゲートのような物を潜って帰っていってしまった、いや、今はとにかく、まだ生きている生徒達を助けなければ、そうして俺は、また走っていった
ワタクシは、そいつを尋問していた、
「アナタ、俺1人で何とかなる、とか言ってましたよね?何ですか、あの状況は、アナタ死にかけてたじゃないですか」
「あ、あいつが出てくるとは、思わなかったんです…」
「はぁ、では、収穫をいただきましょうか?」
「は、はい!【異能カプセル】がおおよそ350も!」
「ほほう、中々ですね、さすが、【異能向上促進学園】…といったところでしょうか、で、調停建、奴の【異能】は何なのです?アナタを圧倒するほど【異能】を彼は持っているのでしょう?」
「え、いや、あの…」
「なんですか?早く言ってみなさい」
「や、奴の異能は〔斬撃〕、です」
「〔斬撃〕?斬撃程度でアナタは負ける程弱いのですか?」
「ち、違います!や、奴は異常なんです!恐らく、【異能】について、1番よく知っている者ですから」
「【異能】を?よく知っている?ハハハ、面白い、ワタクシは彼が気に入りました!では、アナタに新たな任務を与えます」
「は、はい!どのような任務でしょうか?」
「彼…調停建を我々の組織〔ーーーー〕に勧誘して来なさい」
「え、でも…あいつは……」
「ワタクシに、口答えするのですか?」
「い、いえいえ、そんな事はありません!それでは、早速いってまいります!」
「フフフ、面白くなってきましたねぇ!ワタクシは調停建、アナタを必ず手に入れますよ、全ては【異能】を解き明かすために」




