9話 試験会場にて
時は遡る、それは、不知火楓がまだ死ぬ前、試験で、何があったのかである。
私達は試験開始の合図を聞いた、次の瞬間、皆が駆け出す、今回の試験は、学園所有の山から時間以内に下山をする、と言ったものであった、
「お姉ちゃん?」
「どうしたの?楓」
私は、姉である不知火未来に、こう問いかける
「こんな、ゆっくりで大丈夫なの?」
「大丈夫よ、この山、罠が仕掛けられてる、時間にも余裕はあるし、罠を確実に避ける方が堅実だわ」
「そっか、」
私は、違和感を感じ取った、次の瞬間、私はお姉ちゃんを突き飛ばしていた、そして、私の左肩にそれは命中する、光線のようなものだった
「いっ……!」
「楓!大丈夫!?」
「大丈夫、大丈夫、大丈夫だよ」
茂みの奥からその男は出てくる
「ありゃ、当たらなかったか」
恐らく、コイツが光線を放って来た張本人だろう、
「お姉ちゃん、これも罠の一つ?」
「いや、違う、コイツは、私らを殺しに来てる」
小声でそう話していると
「そうですよ、ワタクシ達は、アナタ達を殺しにまいりました」
新しい敵が出て来た
「では、ここは任せましたよ」
「任せてください!必ずご期待に添えて見せます!」
「お姉ちゃん…逃げて」
「え?」
「お姉ちゃんの方が速いから、先生達を呼んで来て、私はコイツを足止めするから」
「でも、でも!」
「お姉ちゃん!」
私は、次は強めにお姉ちゃんを呼び
「お姉ちゃん、頼んだよ」
そう言って私は謎の仮面男の前に立った
「あれ?2人で来ないんだぁ?」
「貴方なんて、私1人でも十分よ」
私は、地を蹴った、十分素早い速度だったと思う、だが
「おっと」
「チッ……」
避けれる、まるで先生と相手をしてるようだ、私は異能を発動する、手に赤玉を隠し持つ、もう一回地を蹴る、また避けれる、が、
「本命は!こっち!」
「…!」
赤玉を仮面男の腹にぶち込んだ、だが、足りなかった、奴はまだ立っていた
「フッ、いい異能もってんじゃん?」
次の瞬間、私のみぞおちに、強力な蹴りが入る、
「グゥ…!」
「あれ?これでも落ちないんだ?」
かろうじて、私はまだ立っていた、お姉ちゃんまだ帰ってこないはず、なら、もっと時間を稼がないと…
だが、次の瞬間、私の下半身の感覚がなくなった、
「えーと、なんだっけ?〔一式〕だったかな、まあ、パクらせてもらったよ、建」
「あ…あ…あぁ…」
意識が落ちそうになる、私は最後に
「先生、ごめんなさい……お姉ちゃん………強く……生き……て」
と、最後の力を振り絞り、そう言った、そして、私は、この世から去った
そして、時は現在、調停建ふくめ【異能向上促進学園】の全教員が会議をしていた、今回の事件ついて、である
「どういうことですか、なんで、なんで、不審者が入ってくるなんて、」
「そ、そうよ!防犯はちゃんとしてたの!?」
「……」
学園長は傍観か、中島を追い払った後、俺は探索を続けていた、深夜の3時まで、結果的に、犠牲者は約350名、そして、ZSクラスから、不知火楓さん、彼女が犠牲となった、ただ不幸中の幸いか、他の皆無事だった
「………クッソ……クソがぁ!」
俺は机を思い切り殴ってしまった、周りの教師達もぐちぐちいっていたが、俺の台パンをみて、皆黙ってしまった、
「今回は私の落ち度だ、すまない」
学園長が、そう言う、誰も慰めなどはしない、そう思っているからだ、俺もそう思う、もっと、他にやりようがあったと思ったが、1番の選択の間違いは、俺がすぐに動けなかったから、だと、俺は思った、俺が、俺さえ、動けていれば、楓さんも、亡くなった他の生徒達も、救えたかもしれないのに…
「……クソが………」
同じ事しか言えない、いつから俺はこんなになったのだろうか
「とりあえず、学園をしばらく閉鎖しようと思う、今回は流石に犠牲者が多すぎた」
「それでいいと思います」
「賛成です」
そして、会議の結果、1ヶ月の学園閉鎖が決定された、今日は、とりあえずもう遅かったので解散となった、学園から生徒たちには連絡が行くようで、外出も極力控えるように…と、そして、俺はアイツと再会する
「ヨッ」
「死ね」
俺は〔一式〕を放つ、だが、アイツは避けた
「危ないなぁ、俺は、伝え事を……」
「黙れ、お前の言葉なんざ、耳にも入れたくない、さっさと失せろ、次は確実に殺すぞ」
「いや、そう言うわけにもいかなくてよ〜、建、お前〔ーーーー〕に入らないか?」
「は?」
訳がわからない、どうして、今俺を勧誘する?ほんとに、ぶち殺したい、四肢をもいで、骨を一本一本砕いて、そんで、最後に首を刎ねる、そんな感じで殺したい、だが、俺はこれは好機だと思った、
「どうだ?お前が入ってくれないと……」
「入ってやる」
「まぁ、そうだよな、こんな組織に…え?なんて?」
「入ってやる、そう言ってんだカス、次はてめぇの首を刎ねるぞ」
「わ、わかった、わかったから、じゃあ、明日、この場所に来てくれ」
そうして、俺は紙を渡された、住所が書かれていた、俺はそれを奪い取って、
「じゃあな、俺は寝る」
と、言って俺は家に帰り、意識を落とした、
まさか、アイツらがわざわざ、懐まで潜らせてくれるとは思っていなかったが、これは……好機だ




