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35話 刹那を祈る別れ

大変、遅れました…ッ


現在、俺は稔と共に空港へ来ていた




え?空港なんて動くのかって?そりゃ俺たち軍事設備とかしか壊してないし、爆弾落とされたのだって住宅のほうだし……、それでも、あんな事があったためか人は極端に少ない、5人くらいしかいねぇ…


「………建」


「あ?なんだよ?」


「いや…うん、あ、そろそろ時間だ」


そう言われ、時計に目をやると時刻は10:30を指している


「そうか、ま、元気にやれよ!」


俺は、稔に背を向けて歩々を進める、一歩、また一歩と、


「──建!!!」


だが、その歩々を止めるには充分過ぎる程の声量で名前を呼ばれた


「”また会おうな”!!!」


「…ふっ…あぁ、そうだな」


俺は背を向けながらも稔に手を振った、また近い内に会うだろうな、俺は何故かそう確信した




◇


飛行機内で、僕は指定された座席に座り外を眺めながら、短かった三日間を振り返る


まさか命賭けて殺し合いしてた奴と一緒に行動するなんて思ってもいなかった、しかも一緒に行動してからも死にかけるしよ…


それでも…まぁ


「──楽しかったな…」


何と言うか、建と世界を敵に回したと言う事が何故かすんごい楽しかった……犯罪どころじゃねぇけどな!





◆




俺は空港を後にして、【十人ノ原理他者】の拠点へと戻っていた、刀やら稔から貰った物を直しに来たんだが、扉の前に永沢が突っ立っていた


「よぉ、何してんだ?」


「…?あー、建ね…ちょっとね…」


俺は振り向いた永沢の顔を見て驚愕した、何故ならその顔には生気が宿っていなく死人同然の様な顔をしていたからだ


「?どうしたの?私の顔に何か付いてる?」


「あー、いや、うん…とりあえず刀をここに置いときたくてな」


「あー、そうわかったわ、今開ける」


扉を開けた永沢はそのまま拠点へと入って行った








「はぁ!?記憶を消すゥ!?」


「あぁ、お前なら出来るだろ?アリス」


俺はアリスにお願い事をしていた、記憶を消すなんて馬鹿じゃない!?とでも返って来そうなお願いだな


「記憶消すなんて馬鹿じゃないの!?」


「ヨソウドオリダッタ」


「え?何て?」


「まぁ、そんなことは置いといてだな、頼むよ」


「いや、理由がないとなんも出来ないわよ」


そりゃそうだよなぁ…まぁ俺にも理由はある

まず、俺は教師になりたい、公務員って確か犯罪犯してちゃなれないんだろ?なら俺の悪事はバレていない、そして俺の記憶も消せば完全犯罪ではないのか?


と、言うのをアリスに伝えてみたが


「却下」


現実はどうやら思い通りにいかないらしい、うん


「まずね、私が戦争による罪は永沢が全部負担させてるの、あ、勘違いしないでね永沢がどうしてもって言うから私も通したのよ」


「いや、それは俺も知ってるが」


「……話を戻すわ、建の記憶を消すのを却下する理由は主に二つ、一つ、バレてないんだから犯罪じゃない」


「うわこいつマジか」


そんな俺のドン引きを無視しアリスは二つ目の理由を口にする


「二つ、もしかしたら失敗して建、貴方の存在そのものが消えるかもしれない」


「…うーむ……」


「それに……私達の事忘れちゃ寂しいじゃ無い……」


ふっ、俺はえ?何て?て聞く難聴系主人公じゃ無いんだぜ…それにしても失敗か…


「あーじゃあを約束しよう」


「どんな約束よ?」


「永沢の死が近いのは知ってるな?」


「……えぇ、まあね」


「永沢の残り寿命が分かったら記憶を戻して永沢をお前ら全員で看とることを約束する」


「で、そんな約束で記憶消すって「それにお前らの記憶は消さない」


「………」


アリスが俺の記憶を消すことを嫌がっていた理由は、一つにほとんど意味がない、二つに失敗のハイリスク、そして三つに俺が【十人ノ原理他者】を忘れてしまうという事が怖かったから……だと思う


「もし、死んだらそれは残念でしたって事だ」


「………」


それに、なんか〔常識断(コトワリタチ)〕で何とか出来そうなんだよな…ソースは真柄(まくる)の重力加算の【異能】の効果をぶっち出来たからだ、つまり、〔常識断(コトワリタチ)〕を上手い事発動できれば……


死をも乗り越えれる


「はぁー、わかったわ、消す、記憶を消すわ建、貴方の」


「ハッ、それでこそだぜ」






そして、俺は今ベットに縛り付けられていた…え?何が起きたん?


「じゃあ……行くわよ……」


「いや、ちょっまって、状況説明を」


バチィィィィン!!!!(ハリセンが頭に打ち付けられる音)


「あふん…」


そして、俺は意識を失った





◆◆



「…………」


…?あー?んー?なーんか真っ暗だな?


「……………」


うーん?


「……………!…!」


え?なんか俺に言ってる?


「………から…!………なさい…!」


何だか、聞き覚えのある声…


「だから!起きろっていってんよのぉ!!!」


バシィィィィン!!!(ビンタで起こされた音)


「あっふん!?」


「あ、起きた」


いってぇわ!何だこのガキィ!?


「……?うーん…あー?うーん?」


どうやらこの金髪ロングのお嬢様が俺にビンタした様だ、何だこのじょうさんはよぉ…


「で、何の様だよ、お嬢さん(・・・・)」


「…っ!!……ふふ、うん、えぇ」


え?何?こいつ急に笑い出しやがって…


「ふー……″人に名乗らせる時は自分からじゃない?″」


「……ふ、あぁそうだな、お嬢さん」


何だろうか、こいつの事は覚えちゃいないが、こんな会話をした気がした、何でかな?


「俺は、建、調停建(ちょうていたける)だ、これでいいだろ?あんたの名前は?」


「…!アリス・ロドワード、貴方の、友達よ…!」

Q 〈人類敵化戦策〉って結局何だったの〜!?

A お答えしましょう!

永沢が【異能】を使って人を支配しようとする人に嫌気がさして、しかも、もっとこの世に役立てる【異能】を戦争なんてくだらない事に使うなら争いを私達中心にしたらいいじゃない!?…と言う発想です、簡単に言うと


人類「【異能】っていうやべぇもんてにいれたぜぇ、これ使って戦争起こしまくりや!」


永沢「お前らが争うなら私が人類の共通の敵になる…!」


ってな感じ、さらに要約すると人類の為に自分を売って人類全員が協力して倒すべき相手と永沢がなった、RPGで言う魔王ポジっすね、永沢は


Q 建の記憶消去はアリスがしくじったの〜!?

A お答えしましょう!(デジャヴ)

アリスは記憶消去のリスクとして、建の存在が消える事を危惧していたんですが、まぁ、それがその通りになったって感じですね……ですが、ここで〔常識断(コトワリタチ)〕が効いてきます、コイツのお陰で建の記憶はなんというか中途半端に消えたってだけに収まったんですね、今の建の覚えてる事は、【十人ノ原理他者】というものに入っている事、自分は教師になりたいと言う事、自分の【異能】は【斬撃】と言う事、後は【十人ノ原理他者】に入る前の事とか、詩織(しおり)師匠との特訓の日々とかは覚えてます、逆に、〈人類敵化戦策〉の全貌だとかアリスとか永沢の【十人ノ原理他者】のメンバーの事とか稔の事とかは忘れてます

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