24話 Re.試験の時間 後編
今回の試験は、前回は学園の敷地であったがために警備が甘くなった、だから今回の試験は学園内で完結させる事となった
今回の試験は団体戦、それぞれのクラスがサバイバル形式で戦い合う、もちろんZクラスとSクラスは別々のチームとなる、頑張って欲しいものだ、俺はあっちから来る前にこちらから仕掛ける、まあ紅葉に任せても良いだろう
◇
私は、今までにないほど自信に満ち溢れていた
今回の試験は団体戦、つまり指揮をする人がいる、やりたそうな人が居なかったので私がする事にした
「じゃあ、まず作戦会議ね」
試験開始までは、後10分、開始までに作戦でも立てておけみたいな心遣いだろう
「私達Sクラスは全クラスを潰しに行くわ」
「まぁ、それが1番早いよね」
未来が、私の策と言っていいのかも分からない策を肯定する
「そして、今回1番手強い相手は、」
「Zクラス…だろ?」
幡谷が言う、その通りと私は肯定する
「1番私達を知っていて、私達の1番の敵になりうるクラスがZクラスよ、だから真っ先にZクラスを潰す」
周りが私の策に賛同する、なら試験の方針は決まった、あとは全力を尽くすだけ
10分が経った、試験開始の鐘が鳴った
私は駆け出した、他の3人も後に続く、Zクラスに突撃する道中で攻撃してくる奴が居たので大剣の面の部分で殴って飛ばして放置しておいた、他のクラス同士は戦っており、側から見れば戦争の様に見えるだろう場を私は駆ける、そして、Zクラスを見つけることが出来た、
千秋が私の存在に気づく、地面を変形させ、私にそれが襲いかかる、私はそれを大剣で破壊しながら投げナイフで牽制する、私が地面に降り立つと足が凍った、動けない、そこに悠真が簡易的な槍の様なものを持って私に突っ込んで来た、私は盾を出しその攻撃を防いだ、
「私に戦力集中しすぎじゃない?」
「それも、策の一つさ」
悠真はそう答え、一歩下がった、そして上から熱を感じた
「前よりデカくなってね?」
「異能も成長してるのよ」
悠真の問いに答え、足元の氷を盾で砕き、盾を思ったより近くに居た裕美にぶん投げた、当たったかは確認せず、悠真を仕留めにかかる
「上のどうにかしてくんねぇかなぁ!?」
「時限爆弾みたいなものね」
私は、殺してしまわぬ様木刀で切り掛かった、それを腕で防いで私の腹に蹴りを打ち込まれる
「美紀、お前は後だ!」
そう悠真は言い未来の方へと向かった、なら私は後方支援組を叩く、私は千秋に木刀を5本ぶん投げた、その内3本が命中し、尻餅を付いたその隙を逃さず、拳銃を具現化し、ゴム弾で千秋を気絶させた
次は、裕美【分断】の異能は厄介だ、私はもう一丁拳銃を具現化し、二丁の拳銃で、裕美に向かってゴム弾を放つ、だが、それは異能により当たる事はなかった
「チッ……」
私は、少し前に拳銃を投げ、木刀を出す
「オンリャァァァ!!!」
思い切り木刀を振りかぶり、裕美の頭にヒットした、当たるとは思わなかった…………裕美は気絶した
悠真の処理に向かおうとしたが、既に未来と治が処理をしていた様であった、ならば桃矢を、と思ったが幡谷が制圧していた
これにて、Zクラスを全滅させる事が出来た
後は正直消化試合だろう、と思ったのだが、油断は禁物、全力で他のクラスを私達は潰しに行った
◆
俺は付近の森を歩いていた、そして奴を見つける
「ハァイ?な☆か☆じ☆ま?」
「ほぇ?」
俺は中島の頭を掴んで近距離で〔二式〕をぶっ放した、中島の頭は確かにミンチになったのだが……
「なんで、起き上がるんだよ…………キッショ」
中島は頭がない身体で起き上がった、そしてままならぬ足取りで、俺に手を向けて来た
次の瞬間、俺の身体は吹き飛んだ
「ゴフッ!?」
俺は、地面に倒れる…ここは……?
「え?先生?」
未来さんが居る、つまりここは試験会場という事だろう、え?不味くね?
「!?逃げろ!お前ら!」
俺が叫ぶ、大半は動きを止めなんのこっちゃ、と立ち止まっている
そして、中島がおよそ500人ほどの人を連れ、俺が吹っ飛ばされて空いた穴から入って来た
「とにかく!逃げろっつってんだ!」
俺が辺りを見回す、すると、未来さんの顔が怒りに染まった
「あいつ、あいつが………………楓…楓を…………」
「未来さん!落ち着け!」
俺は、なんとか未来さんの宥めようとするが、未来さんの身体が闇に飲み込まれた
「あいつが、楓を、殺す、殺さなきゃ、殺す殺す殺す殺す殺す殺す」
「おいおい、あのガールやっばくな……」
中島の隣にいた奴が消えた、いや落ちた、闇に落ちたんだ
「…………ズレた…………次は、お前」
未来さんの手から黒色の鞭が出て来た、それは中島を縛り上げた
「グッ!?い、〔一式〕…………!」
奴はそう呟き、未来さんから出て来た鞭の根本を切った
「フッ!はぁはぁはぁ!」
中島が息を整えている所に、未来さんが中島の顎を蹴り上げた、浮かび上がった中島の腹を地面に向かって蹴った、中島の身体が地面に叩きつけられる
俺は、それを、眺めている事しか出来なかった、中島は悪人だ、それに楓さんの仇…………未来さんが殺せば無念は晴れる……か……?
いや、違う
「未来さんッ!!!ダメだ!止まれ!」
未来さんの身体が少しだけ止まった、だが、中島への攻撃の手が緩む事は無かった、俺が無理矢理止めようとした、その時、空から一本の光が降り注いだ
「あれ?あれを避けれるんですのね?」
そこには、俺が知っている限りでは最強の人間、【十人ノ原理他者】の創立者、【超越者】信濃永沢の姿があった




