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アナグラム  作者: さだきち


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それを取り出すべきかどうか、しばらく迷った。


しかし、その刑事には決断が難しかった。紙片が示す意味が、まだ掴めなかった。


あの鍵が閉まっていたのは確かだ。しかし、そう思わせて誰が得をする?


鍵が閉まっていた事実だけを確認できればいい。それが当たり前だろう。


あらゆる可能性を考えろとは言うが、そんなものは素人の世迷言だ。


でも、なぜかは分からないが、その違和感がずっと引っかかっていた。


上を向くと、大きな雲がゆっくり流れ、ただ悪戯に時が過ぎていくのを感じた。


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