離宮は秘密話にぴったりです
外出の許可を得た私は早速何処へ行くかというと王宮に行くことにした。もちろんエドリックに会いに行くためだ。もともとエドリックには会う約束をしていたが外出の許可を得たなら早いほうがいい。あとエドリックは王太子のくせにいつでも暇だって言ってたからアポなしで行っても問題ないだろう。
そして私は馬車に乗って王宮まで行くことにした。
私の乗る馬車はルードリェア公爵家の紋章が入っているものだが馬車内には二人の屈強な監視がついているため入るのには時間がかかると思ったのだが思ったよりすんなりはいることができた。
そう思ったら馬車は王宮の本邸から離れ、離宮へと案内されていった場所を降りると周辺は完全に離宮の庭園。これはまさか、となんとなく感づいてきた時離宮から王太子が私の方へ歩いてくる。
「こんにちは、この前ぶりだね。離宮は人払いしてあるから安心してくれ。」
そう言ってエドリックは手を差し出した。
「この手は…?」
「エスコートだよ?知らないの?」
「私の国ではこういうのなくて…」
戸惑いながら恐る恐る手を伸ばす。そのままエドリックに手を引っ張られる。
「スイ、離宮はこっちだよ。資料も纏めてあるからおいで」
離宮まで手を引っ張られながら歩いているとエドリックがこっそりと私に質問をする。
「スイは軟禁されてたんだよね。どうして外に出れたの?」
「それは公爵様に私がシャーロットを取り戻したい意志を伝えたら監視付きなら外出の許可が出たんです。私なら分かる事があるかもしれないしって説得して。」
「そうなんだ。外に出れてよかったよ」
そう言ってエドリックは少し口角を上げた。
そうして離宮の客室につきそこでエドリックが資料を持ってくる。
「これが書き写したものなんだけどまだ父上の執務室には資料はあるよ。」
「ありがとうございます。」
エドリックから手渡された資料を読んでみるものの資料は異界の魂が誰の体を乗っ取ったか、そして乗っ取った日にちが記録されているだけだった。
「これだけじゃさすがに何も分からない…他の資料もこんな感じでした?」
「他の資料に関しては見てないから分からないかな。」
「そっか…」
私の気落ちした様子を見たエドリックが私に問う。
「父上の執務室に忍び込んで取ってくる?」
「国王陛下の執務室って忍び込めるもんなんですか!?」
「うん、鍛えてるから」
そういえばエドリックって小説屈指の強キャラだった。王太子故に護身術だったとかで剣や体術がめっちゃ強かったんだった。それにしても忍び込めるものなのか。
「まあでも忍び込みに行かなくても問題ないですよ。」
「え?」
「私真っ正面から国王陛下に謁見してきます。」
「はあ!?」




