46 ガーデンパーティー⑤
「では、お楽しみくださいませ。」
このパーティーにくる予定の客すべてが来場し、そのお客たちは親しい人たちとの談話を楽しんでいた。
今日、私はパーティーを取り仕切る側なので、友人たちの下へ行けないのはなかなかに寂しい。
(神様、仏様。どうか一瞬でもいいので、サーフィ嬢たちに会わせてください。人間としての限界ではなく、オタクとしての限界が来ます。)
「お嬢様、こちらのこちらのタオルをあちらに持って行ってもよろしいでしょうか!?」
「いいわよ。」
心の中で、必死に願ったが、神様や仏様はどうやら願いを叶えてくれないらしかった。
(というか、タオルって何に使うの?)
「ちょっと、タオルって何に使うの?」
先程のタオルを持って行ったメイドを呼び止めて、質問をする。
すると、「何を言っているのですか?」と言わんばかりの顔をしたかと思うと、思っても見なかった言葉が出てきた。
「王太子殿下がコラル伯爵令嬢に御手をお上げになったため、そのお怪我を冷やすために、必要なのでございます。」
「すぐに案内して頂戴。」
頭で情報を処理するより先に口がそう言っていた。
(マリア嬢は小さいとき、あまりお体が丈夫な方でなかったはず、、、。大事がないことを祈るしか。)
世の淑女教育の先生が見たらきっとこんな状況であっても、走ることは許してくれないだろうけれど、私の先生は許してくれるはず。という期待をこめ、全速力で駆ける。
そして、王太子を案内した庭についたが、決して私の想像を裏切らなかった。
コラル伯爵令嬢をお忘れの方は、第三話をご参照ください。
ちなみに、コラル嬢は私のなかで、結構かわいい子な想定で書いてます。




