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47 ガーデンパーティー ⑥

「おやめください、王太子殿下!私達は何もしていないではないですか!!」


「嘘を申すな!!ここで私を覗いておったではないか!」


メリンダ嬢と王太子が正面で言い合いをしていて、メリンダ嬢の後ろには座りこむマリア嬢とマリア嬢の怪我の応急処置をするフルーレ嬢がいた。どうやらメイドから聞いた話は事実だったようだ。


「王太子殿下、サーフィ侯爵令嬢。落ち着いてくださいませ。事の経緯を私にお話しください。」


(友達といえど、ここは公正な立場で話を聞かねば。)


できるだけ背筋を伸ばし顔を引き締めて二人の話を聞くことにする。


「では、まず王太子殿下からお願いします。」


「ああ。」


少しばかり苛立っているような様子の王太子は、今この場でメリンダ嬢たちに非があることをなんとしてでも認めさせようという気に満ちているように見えた。


「私がユリア嬢に頼んでここで休んでいるときに、あの木の陰から話し声が聞こえたんだ。ここには誰もこないと思っていたから、不審に思って近づいて見るとこの者たちが隠れていて、俺を見てなにやら囁いていたんだ。どこの令嬢であろうとも、この私を覗き見るなど失礼極まりないと思い、正当な処置をくだしたまでだ。」


「違います!!私達は覗き見てなどおりません。他家の令嬢が覗き見ておられたので、注意したまで。マリア嬢が傷を負わされるようなことはしておりませんわ!!」


メリンダ嬢もこの不名誉な濡れ衣に立ち向かおうと応戦しているように感じた。

そして、どちらの主張も少しばかり食い違っているのでどうしたものかと頭を悩ませていると、メイがやって来て、耳元で何かを囁いた。


「お嬢様。誠に勝手ながら私は、王太子殿下をあの木の上から見張っておりました。この場合、メリンダ嬢のほうが正しいことを仰っております。」


王太子を見張っていたことは後で聞くとして、メイが示してくれた希望を使うことにする。


「メイ、今すぐここに王太子殿下を覗いていた者を連れてくることはできる?」


「仰せのままに。」


メイがフッといなくなったところで、言い争いを続けていたメリンダ嬢と王太子に呼びかける。


「お二人共、落ち着いてください。今メイに頼んで事実を明らかにする準備をしています。少しばかりそちらの椅子に座ってお休みください。そして、マリア嬢は怪我の手当をしますので、邸宅までお越しください。」




私はこの事件が起きたことをきっかけに、この世界を作るお話『リハイム王国のたった一人の妃』が始まるまでのこの期間について一つの仮説が頭の中に出来上がりつつあった。

あと一話くらいでガーデンパーティーのお話は終わります。

ダラダラと長くなってしまった気がしています。

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