37 メイの言い分
「お嬢様にお慕いしている殿方がいるので、あれば私が全力協力しましたのに。どうして、何も言ってくださらなかったのですか?」
メイが深刻な顔をしているから、何事かと思えば大きな勘違いが見つかっただけであった。
「メイ、私は今お慕いしている方はいないのよ。それに、メイに協力を頼んだところで変わるものもないでしょう。」
正直に、そして素直に答えたはずなのに、メイはそうではないと言わんばかりに勢いよく立ち上がり、メイにしては感情的な声で訴えてくる。
「お嬢様にお慕いする殿方ができたなら、私はその者に惚れ薬を飲ませてきます!! そして、必ずやお嬢様の旦那様の座についていただきます。」
声だけでなく、言っている内容も感情的であった。それをやる必要はないと言い聞かせるが、完全にスイッチが入ってしまったようで、メイは感情がさらに高ぶったように見えた。
「お嬢様が王太子殿下と踊ってらっしゃる時の様子をエルカルド様達から聞きましたが、お嬢様はうっとりしていたそうではないですか!? 王太子殿下をあれほど散々嫌っていたのに、、、。なにか弱味でも握られたのですか?」
そして、メイの言葉は止まらない。でも、なんだか私を心配してくれているようなので、最後までちゃんと聞いてあげようと思った。
そして、私を大切に思ってくれている人がいることを忘れないようにしようと思った。




